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» 2017年10月01日 20時39分 公開

「仕事にも支障が」 Twitterを凍結され、日本法人を訪れて抗議したエンジニアに聞く

「身に覚えがないのに、Twitterアカウントを凍結された」と訴えるユーザーが増えている。凍結されたことを不当と感じ、日本法人を訪れて抗議したエンジニアのmizchiさんに経緯を聞いた。

[岡田有花,ITmedia]

 「身に覚えがないのに、Twitterアカウントを凍結された」――こう訴えるユーザーが増えている。アカウントを凍結されると、情報収集や友人とのやりとりがしづらくなる上、Twitterを仕事で使っている場合は、仕事先との交流にも支障が出るなど死活問題にもなる。

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 フリーランスエンジニアのmizchiさんは9月27日、Twitterアカウントが突然凍結され、仕事先との連絡も取れなくなって途方に暮れたという。他にもアカウントが凍結されて困っているエンジニアがおり、「Twitterに話を聞きたい」と、都内にあるTwitter Japanのオフィスを電撃訪問した。

 mizchiさんに、凍結の経緯や、Twitter Japanを訪問した理由、Twitterに訴えたいことを聞いた。

――凍結された経緯を教えて下さい。

 9月27日の午前3時ごろ、突然凍結されました。使っているクライアントアプリにはフィードが流れていたので、自分では気づかなかったのですが、友人から「凍結されているぞ」と教えてもらって。警告に従えば凍結を解除できる「一時的な制限」(ロック)ではなく、いきなり凍結されてしまいました。

Twitter「凍結」の3段階

 Twitterのアカウント制限には「一時的な制限」「凍結」「永久凍結」の3段階がある。段階が進むほど解除が難しくなる。

 凍結される心当たりはありませんでした。Twitterでは凍結が相次いでいて、「殺す」などと投稿すると凍結される、といううわさもあったので、最近、過去にさかのぼって「殺す」が含まれたツイートを検索し、一つ一つ消したりしていたんですが。

 凍結を解除してもらうため、ガイドに従い、フォームに入力して抗議したのですが、なぜか永久凍結になってしまいました。Twitterアカウントがないと仕事にも支障を来すので、サブアカウントを作りました。

画像 凍結に異議申し立てするためのフォーム。mizchiさんは英語版ユーザーインタフェースを利用しているため、英語版から英語と日本語を併記して送信したという

――なぜ、Twitterの日本法人を訪問して抗議しようと思ったのですか?

 不当に凍結されている人が、自分の周囲にもたくさんいたので、Twitterに話を聞きたいと以前から思っていました。また、外山恒一さんがアカウント凍結された際、Twitter日本法人に乗り込んで直接抗議をしたところ、凍結が解除されたり、漫画家のやしろあずきさんのアカウント凍結から解除の経緯などを知っていたため、周りを巻き込みながら直接交渉すれば、伝わるだろうとも考えました。

 凍結された翌日ちょうど、Twitter Japanのオフィス近くで働いていたので、夕方ごろ、サブアカウントからTwitter Japanの公式アカウントに対して「18時ごろに行く」と宣言し、訪問しました。

――訪問したら、凍結が解除されたのですか?

 オフィスのエントランスに着いたころ、凍結が一瞬だけ解除されました。その後、また制限されてしまいましたが、凍結より緩い「一時的な制限」に変わったようで、Webからログインすると、「問題がある」とされたツイートが表示されるようになっていました。

 そのツイートとは、2008年ごろに友人とのなれ合いで、「@アカウント名 殺すぞ」などと言い合ってたもの。当時のTwitterはユーザーが少なく、わざと過激なことを言って遊ぶことが流行ったりしていたので。

 「殺す」という投稿をさかのぼって検索した時には引っかからなかったツイートが見つけ出され、問題があるとみなされたようです。それを消すと、アカウントが復活しました。

――Twitter Japanのスタッフとも話したんですか?

 はい。「担当者は不在」と言われましたが、中の人が対応してくれました。その人の話によると、Twitter Japanの権限では、アカウントの削除や復活はできないとのこと。米本社に言うしかないし、本社で対応できるかも分からず、時間かかったり、うまくいかなかったりすることもあるという話でした。

 Twitter Japanの広報担当者にこの点を確かめたところ、「凍結や凍結解除などの対応を含め、世界各地にあるユーザーサポートチームの日本人が担当している。ユーザーサポートには日本法人も関与している」という。

 また、「プラットフォームとして公平なご対応をするため、Twitterにいらしていただいても特別に何かを行うことはない」とのこと。訪問したタイミングで凍結が解除されたとしても、「サポートチームの処理のタイミングがたまたま訪問と重なったからだと思われる」と説明している。

――今回の凍結で、一番困ったことは何ですか?

 僕は今年からフリーランスで働いているのですが、Twitterで仕事相手ともつながっています。凍結されると仕事のつながりや、やりとりも切れてしまい、非常にシビアな状況になりました。仕事相手とのDMも見られなくなってしまい……。凍結された直後は、別の手段で連絡したり、サブアカウントを作ったりと、大変でした。

 僕以外にも、凍結されて困っているフリーランスのエンジニアがいます。Twitterのソーシャルグラフを仕事にも活用している人が、それを止められてしまうと本当に困ってしまう。復旧できるルートがない状態で、一方的に凍結されるのは、Twitterを仕事に活用しているフリーランスにとって、非常に厳しいです。

――Twitterに対して、要望や意見はありますか。

 僕は前職では「Qiita」(プログラマー向け技術情報共有サービス)のエンジニアで、ユーザーのアカウントのBAN対策もやっていました。ですから、サービス運営者が、問題のあるユーザーを自動で排除する仕組みを実装するのは、気持ちとしては理解できます。

 ただ、今のTwitterは、「言葉の重み」を考慮しないまま、「この言葉が投稿されたら凍結する」などのルールを、一律に適用しているのではないでしょうか。ルールを機械的に運用し、ユーザーに確認もなくアカウントを凍結するのは、良くないことだと思いますし、改善を望みます。

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