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» 2017年10月21日 08時00分 公開

生産的な恋バナ(1):“正体不明”の相手と結婚? ネット恋愛の罠 (1/2)

ネット恋愛に潜むワナとは? 恋愛相談のプロ・桃山商事に聞く。

[村上万純,ITmedia]

 SNSにマッチングアプリ、そして婚活サービス。一昔前に比べ、“ネットの出会い”がよりカジュアルになってきた。ITmediaでも、mixiTwitter経由の出会いで結婚した夫婦を過去に取材してきた。

 こういった新ツールによる出会いが普及する一方、現代ならではの悩みを抱える女性たちも増えているという。

 「SNSやマッチングアプリにはメリット/デメリットがある」――そう話すのは、これまで1000人以上の恋バナを聞いてきた恋愛相談ユニット「桃山商事」の清田隆之さんと森田雄飛さん。

 恋愛相談のプロに、現代の女性たちが抱えるリアルな悩みを聞いた(聞き手:ITmedia村上)。

桃山 (画像はイメージ)

「桃山商事」プロフィール

これまで1000人以上の恋バナを聞いてきた恋愛相談ユニット。“ずばっと言わないスタイル”で、さまざまな女性のリアルな悩みに答えてきた。清田隆之さん(Twitter)と森田雄飛さんを中心に活動。著書『生き抜くための恋愛相談』(イースト・プレス)。


正体を明かさない彼と「結婚を意識」

桃山 清田さん

―― “ネットの出会い”にまつわる相談って多いのでしょうか。

清田さん そうですね。ツールも普及してますし、そういった相談はあります。最近驚いたのは、相手の名前も仕事も知らないけど、結婚を意識して付き合ってますという女性からの相談ですね。

―― え? それはどういう……。

清田さん ちょっと驚きますよね(笑)。ネットで見せてる情報だけしか知らないし、彼も本当のことを言ってるか分からないので確かめようがないんです。その状態で、関係を持つ。

森田さん 数カ月くらい相手の名字を知らない人とかもいましたね。でも結婚したいから、心配した彼女の両親が信用調査会社に依頼した例とかも……。

―― なかなか衝撃的ですね……(笑)。

清田さん 極端だとは思いますが、ネットが生み出す構造的な問題なのかなと。ネット経由の出会いは、一般的な出会いのプロセスをショートカットするんです。普通は、最初に名前や職場・学校などの素性を知って、共通の知人、趣味などを介して徐々にお互いの理解を深め、関係を構築していくものですよね。

一般的な出会いのプロセス

  • ネット経由の出会いは(1)〜(5)をショートカットして(6)へ

(1)出会う

(2)相手を知り、自分を知ってもらう

(3)相手に恋愛する意思があるか推し測る

(4)リスクを冒して誘ってみる

(5)OKが出る

(6)デート関係になる

※『生き抜くための恋愛相談』(イースト・プレス)より引用


―― この女性はなぜ彼に名前すら聞けなかったのでしょうか

清田さん 例えば婚活アプリを使って出会う場合、アプリ内で年収や年齢などの条件でフィルターをかけますよね。なので、対面する時点で条件をクリアした貴重な人となってしまいます。「この人を逃したくない」という心理が働くと、名前や職業を聞くことで怪しんでると思われたり、うざがられたりするのが怖いんだと思います。

―― 同じ目的の人と効率良く会える一方で、やはりデメリットもある。

清田さん はい。このようなネットのショートカットは便利ではありますが、ある種の“錯覚”も起きやすくなります。

―― 錯覚というのは……?

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