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“正体不明”の相手と結婚? ネット恋愛の罠生産的な恋バナ(1)(2/2 ページ)

» 2017年10月21日 08時00分 公開
[村上万純ITmedia]
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「私と彼は親密だ」という錯覚

清田さん さっきの説明でいうと、ネットはいろんな過程をすっ飛ばしていきなり「デート関係」になれますよね。なのに、デート関係“まで”進展していると勘違いしてしまう錯覚です。

桃山 “ネットの出会い”は錯覚が起こりやすい(『生き抜くための恋愛相談』より引用)

―― でも、実際は名前も知らないし、そこまで仲良くない。

森田さん ネットの出会いは、盛り上がるまでが早いなっていうのはありますね。距離の詰め方というか、グワッと一気に盛り上がって。

清田さん (右腕を斜めにしながら)3カ月から半年でカーブが上向きになって、盛り上がった山の頂点で突然ぷつっと。

―― ぷつっと? 別れるんですか?

清田さん いえ、「仕事が忙しくなった」とか言って、彼の方が音信不通になるんです。突然振られたりもあります。いろんな相談が来ますが、このカーブの形はみんな似ているかもしれない。

―― そこに共通する問題は何でしょうか。

清田さん 先ほども言いましたが、ネットはショートカットできて便利な一方で、錯覚を起こす可能性もあります。錯覚している状態で関係が切れると、「あんなに仲良しだったのに、こんなあっけなく終わっちゃうの?」と、その絆のもろさに驚いてしまう。

森田さん 普通はその後、気持ちは落ち着いていくものですが、突然のことすぎて感情のやり場がないんですよね。お互い良い顔しか見せてないから、良い思い出しかないわけですし。

―― 良い所も悪い所も含めて関係を深めていくものだけど、そこまでたどりつかない。

清田さん この“ぶっちぎり切断”が起きる背景には、“しがらみ”が関係しています。うまくいっている恋愛には、背景にしがらみがあるケースが多い。

―― しがらみ、ですか。

 真剣に関係を築いていきたい相手との間には「しがらみが重要」だと話す清田さん。このしがらみとは、具体的に何を指すのか。この続きは明日に掲載。

(続く)

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