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» 2017年11月07日 20時47分 公開

名画「睡蓮の池」の中に入れるVR、ポーラ美術館で体験可能に 11月10日から土日限定で

クロード・モネの名画「睡蓮の池」の風景の中へ入ることのできるVRが登場。11月10日から土日限定で、箱根のポーラ美術館で体験可能。

[村田朱梨,ITmedia]

 JTB情報システムは11月7日、ポーラ美術館所蔵のクロード・モネの名画「睡蓮の池」の風景に入り込めるVRの提供を10日に始めると発表した。VRゴーグルをのぞくと、水面を滑るように移動しながら、「睡蓮の池」に描かれた風景を360度好きな視点で楽しむことができる。

photo クロード・モネ「睡蓮の池」(1899年、油彩)ポーラ美術館蔵
photo 「睡蓮の池」VR

 ゴーグルをかけると、まず本物の「睡蓮の池」が、続いてそこに描かれた風景が現れる。水の上に立っているような状態なのか、足元に目を向けるとそこかしこに睡蓮の花が咲いている。見上げると空には雲。木の葉が風に舞い、鳥の声も聞こえてくる。

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 穏やかなBGMとともに、すーっと水の上を滑るようにゆっくりと移動し、中央に描かれた橋の下をくぐり抜け池の奥へ。周囲を見回すと、いつの間にか秋になっていることに気付く。

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 ポーラ美術館の松井孝副館長によると、本物の「睡蓮の池」の季節は睡蓮の咲く初夏から夏。しかし、VRでは絵画そのものの質感や季節を再現するのではなく、絵画を元に3DCGで春から秋までの風景を描いたという。

 VRコンテンツ制作を担当したキャドセンターの清水宏一社長は「VRは1分半ほど。短い時間の中で季節の変化や移り変わりをご覧いただき、絵画体験の魅力の1つにしてもらえれば」と話す。松井副館長も、「絵画の新しい『見方』を提供していきたい」とVRの導入に前向きだ。

 「ポーラ美術館では、絵画を掘り下げて自分が見た時とは違った視点から絵を見る企画なども行っている。そういった『違う視点で見る』手段の1つとして、VRは有効なのではないか。新しいことをやることで、集客や美術館の先進性のPRにもつながる」(松井副館長)

 現在ポーラ美術館では、「睡蓮の池」を含む名画100点を展示する「100点の名画でめぐる100年の旅」(10月1日〜18年3月11日)を開催しており、今回のVRはモネの生誕月である11月の特別企画イベントとして館内(地下2階ロビー)で体験可能。VRの提供期間は11月10日から12月10日までの土日10日間(11月10、11、18、19、25、26日、12月2、3、9、10日)で、体験にはJTBが販売しているVR体験プランの購入が必要。

photo 100点の名画でめぐる100年の旅(公式サイトより)

 プランは、11月10、11日がVR体験にポーラ美術館の入館料やオリジナル睡蓮グッズ、「睡蓮の池」をイメージしたデザート、学芸員によるモネの絵の見どころ解説などが付いた「VR体験とスイーツ特別セットプラン」(1日30人限定)、11月18日からはVR体験と入館料、睡蓮グッズのみの「オリジナル睡蓮グッズ付VR体験プラン」となる。

photo プラン詳細

 いずれのプランも、VRは午前9時〜午後4時30分(最終受付は午後4時)から好きな時間を選んで体験可能(※11月18日、12月9日の午後2時〜3時を除く)。本物の「睡蓮の池」を見てからVRを体験するも良し、VRを見てから本物を見るも良し、もちろん時間内であればVRを見た後、もう一度本物を見に行くこともできるという。

 JTB情報システムの杉本功執行役員は今後の展開について「キャドセンターと協力し、JTBと契約している全国の美術館へVRの提案を拡大していきたい。美術館の集客や地域の魅力作りなどにも貢献できる」と話した。

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