2017年は、日本にとって「スマートスピーカー元年」と言っていいだろう。ユーキャンの「新語・流行語大賞2017」では「AIスピーカー」という言葉がノミネートされたが、これを「スマートスピーカーと呼ぶべきか、AIスピーカーと呼ぶべきか」については長くなりそうなので、また別の機会で触れたいと思う。
「Google Home」「Amazon Echo」「Clova WAVE」を始め、ソニーやオンキヨーグループなど、オーディオメーカーの製品も続々と発表されているが、「違いが分からない」「興味はあるけど、どれを買うか迷っている」という人もいるだろう。
年の瀬も近づき、そろそろ“冬ボ”の季節が到来する。「音声操作なんて恥ずかしい」と思っている人も、これを機にスマートスピーカーを導入してみてはどうだろうか。
今、どんなスマートスピーカーがあるのか。いま一度振り返ってみたい。
スマートスピーカーは、音声操作で天気やニュースの読み上げ、音楽・映像の再生、調べ物、暇つぶしなどができるもの。これらは、Google Home、Amazon Echo、Clova WAVEなどに共通する機能で、Clova WAVEは赤外線リモコンでテレビや照明の操作ができるなど、各社で独自機能も搭載する。それぞれ、どこで購入できるのか。
Googleアシスタント搭載の「Google Home」は、一部ショップで12月10日まで半額キャンペーンを実施中。Google Homeが1万4000円(税別)→7000円、Miniが6000円→3000円と、スマートデバイス全体のカテゴリーで見ても最安値といっていい価格になっている。量販店の店頭で気軽に体験し、購入できる手軽さも魅力だ。
一方で、音声アシスタント「Alexa」(アレクサ)搭載の「Amazon Echo」の購入は招待制で、Amazonから招待メールが届くのに数週間かかることもあり、購入のハードルがやや高い。
だが、アレクサには各社が提供する265以上の「スキル」(サービスや機能)がある。ITmediaもニュース読み上げサービスを提供しているが、旅行会社や飲食店など、さまざまな企業との連携が進んでいる。
競合のLINEのAmazon.co.jpから販売ページを消され、オンラインでの売り場が減ってしまった「Clova WAVE」も、量販店での販売が開始された。しかし、同社はLINEのキャラクターをモチーフにした「Clova Friends」の予約販売を8日に開始した。かわいさを売りに、若者や女性にも同製品をアピールしていく。
スマートスピーカーでも音質にこだわりたい人は、オーディオメーカーが発売する製品がおすすめだ。ソニーが12月9日に発売する「LF-S50G」は、「部屋のどこにいてもバランス良く聞こえる」とうたう。
Google Homeと聴き比べると、「はっきり前に出てくるボーカルに、しっかり楽器の存在を認識できる高域と低域。ピアノやドラムもそれぞれはっきりと分かる」音質だった。
一方のオンキヨーグループは、Googleアシスタント搭載の「G3(VC-GX30)」とAmazon Alexaを搭載しDTS Play-Fiの機能を加えた「P3(VC-PX30)」の2機種を用意。同社は「“AIを選べる”マルチAI戦略だ」と話す。
音質について、同社は「G3はどちらかというとヨーロピアンサウンド。一般的な日本人の好みに合う」「P3は、パワフルなアメリカンサウンドが楽しめる」と評した。
米Appleが投入予定の「HomePod」も気になるところだが、今あるスマートスピーカーでもちょっぴり近未来な生活を体験できるはずだ。
ピカチュウと会話できる「ピカチュウトーク」や、Amazon Echoに「コンピュータ」と呼びかける遊びなどもおすすめ。小さなお子さんがいる家庭などは、家族みんなで楽しめるかもしれない。
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