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スペースワールド、閉園ではなく“移転” 地球から417光年離れた星に

» 2017年12月28日 12時14分 公開
[太田智美ITmedia]

 年内に閉園する福岡県北九州市のテーマパーク、スペースワールドを運営するジャパンパーク&リゾートは12月27日、地球から417光年離れた星の命名権を取得し、「SPACE WORLD」と名付けたことを発表した。


SPACE WORLD

 星の命名権は、オーストラリアの「スプリングブルック天文台」の星命名サービスにより取得。「SPACE WORLD」と名付けられた星は、おうし座星群の「GSC653:1366」。おうし座の南(赤経 03h30m24.47s 赤緯+11°20′11.2”)にある5等星で、色は白く見えるという。


SPACE WORLD 「SPACE WORLD」と名付けられた星

SPACE WORLD 星の命名証明書

 スペースワールドは1990年に開園した宇宙体験型のテーマパークだ。絶叫コースターや宇宙をテーマにした展示が売りで、98年3月期には入場者数230万人を記録したが、業績不振などから12月31日で閉園する。

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公開された最後のCMは、Twitterで募集した思い出写真をもとに制作された

 「閉園ではなく、宇宙空間への“移転”という終わり方は、最後の年の当初から予定していた。つらいときや寂しいときは、おうし座の方角を見上げてください」(スペースワールド)

 何度か繰り返される「悔しいけれど、お別れです」の言葉が、心に残る。

太田智美

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