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Apple、「Developer Program」で一部開発者は年額99ドルから無料に

» 2018年01月04日 13時00分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Appleは1月3日(現地時間)、条件を満たす一部の組織に対し、「Apple Developer Program」の年間メンバーシップの料金を無償にすると発表した。

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 AppleのOS(iOS、macOS、tvOS、watchOS)向けアプリをApp Storeで配布する開発者は一般に、年間メンバーシップ料金99ドル(日本では1万1800円)を支払う必要がある。

 米国の非営利団体、認定された教育機関、政府機関が無償のアプリのみを配布する場合は、このメンバーシップ料金が不要になる(無料でもアプリ内課金機能のあるアプリを配布することは認められない)。既に料金を支払っていてこの条件を満たすメンバーについては、次回の更新から無料になる。

 条件を満たす組織かどうかは申請を受けたAppleが判断する。申請には「D-U-N-S Number」(9桁の企業識別コード)の提示が必要。

 米TechCrunchは、これは昨年6月の「App Store審査ガイドライン」の改定に対する批判を受けての対策と指摘する。この改定で、「有料のテンプレートやアプリケーション生成サービスを使用して作成されたアプリケーションは却下」するとしたことで、非営利団体や教育機関の負担が増えたとされていた。

 この特例を米国外でも実施するかどうかは明記されていないが、TechCrunchによると、Appleは昨年12月、このプログラムの提供地域を拡大していくと語ったという。

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