医師の9割が「一般人がネットで正しい情報を得るのは、容易ではない」
医師の9割が「一般人がネット検索で正しい医療情報を得るのは容易ではない」と考えている――オンライン医療相談サービスを運営するMediplatが1月23日、そんなネット調査の結果を出した。雑誌やテレビと比べると、ネットの情報は「信頼できる」と答えた医師の割合は高かったが、情報源の見極めが必要という意見が多かった。
調査期間は2017年12月20日~21日。Mediplat親会社のメドピアが運営する医師専用コミュニティーサイト「MedPeer」に登録している医師530人から回答を得た。
ネットの医療・健康情報は、11%が「かなり信頼できる」、55%が「少しは信頼できる」と答え、新聞やテレビ、雑誌の結果を上回った。逆に「まったく信頼できない」のは、テレビが17%と最多。「視聴率を上げるため、非常に珍しい疾患や状態を取り上げることが多い」「患者は影響を受けやすいので、大げさに情報提供しないでほしい」といった意見が上がった。
ただ、医師ではない人がネット情報を利用するには、情報を取捨選択できる能力が問われるという声も。一般人がネット検索で自分の症状に合った正しい情報に「容易にたどり着ける」と答えた医師は4%。「絶対にたどり着けない」(2%)と「難しい」(52%)、「たどり着けるがコツが必要」(42%)を合わせると、9割がネガティブな意見だった。
理由は「情報の信頼性を一般人が判断するのは難しい」「同じ症状でも疾患は無数にある」などが上がった。
医師からは「ネットの医療・健康情報が自身のためだけに提供されたものではないことを考えて参考にする」「キャッチコピーのような表現に惑わされない」などに加え、「情報が正しいかを専門家に確認する」「参考程度にとどめて実際の診察を受ける」など、医療従事者へ確認を促す意見が出た。
「ネットで調べた医療・健康情報をもとに自己診断や処置をした患者の対応に困ったことがある」と答えた医師は30%。「自身の症状をネット検索よりもまずは医療従事者に直接聞いてほしい」という回答は77%を占めた。
疑わしいと感じる医療・健康情報サイトは「いいことしか書いていない、不安を煽るような内容のサイト」「個人の信条や推測のみを述べ、出典がはっきりしないもの」などの傾向があるとの指摘も出た。中には「センセーショナルだったり、過度に断定的な言い方をしたりするサイトは疑わしい」という声もあった。
「玉石混交だが、選別能力があれば利用価値はある」「真実とウソの情報をきちんと選択すれば、信頼できる情報も多くあると思う」などのコメントも集まった。
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