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社長起訴のスパコンベンチャーPEZY、助成金など9億円を返還

» 2018年02月21日 13時21分 公開
[井上輝一ITmedia]

 スーパーコンピュータ開発ベンチャーのPEZY Computingの社長が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から助成金をだまし取ったとされる事件で、NEDOは2月20日、同社に交付した助成金の一部と加算金、合わせて約9億4000万円の返還を受けたと発表した。

PEZY Computingが開発し、世界3位の実行性能と世界4位のエネルギー消費効率を達成した大規模液浸型スーパーコンピュータ「暁光」(ぎょうこう)

 東京地検特捜部は17年12月、NEDOの助成金約4億3100万円をだまし取った疑いで、PEZY Computingの斉藤元章社長らを逮捕、東京地裁に起訴した。18年1月には助成金の返還を不正に免れたとして追起訴、法人税法違反の容疑で再逮捕している。

 起訴を受け、NEDOは12月下旬、PEZY Computingに対し当面の補助金などの交付停止措置を発表。2012〜13年度に助成した同社の2事業について、全額の返還を求めていた。

NEDOが発表した「(株)PEZY Computingに対する交付決定の取消及び助成金の返還について」より

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