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Uber、アプリの緊急ボタンやドライバーの年次適格審査など、多数の安全対策

» 2018年04月13日 08時09分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Uberは4月12日(現地時間)、乗客の安全を守るための多数の施策を発表した。ライダー(乗客)向けアプリの新機能や、ドライバーの適格審査の強化などだ。いずれも今夏に米国で実施する。

ライダー向けアプリの主な新機能

911(日本の110番に当たる)ボタン

 後述の「Safty Center」内に、1タップで911通報できるボタンを設置。このボタンをタップして通報した時点で、自分のリアルタイムの位置情報や乗っている車の車種やナンバーも自動的に警察に届く。

「Trusted Contacts(信頼できる連絡先)」

 Uberに乗車するたびに移動経過をプッシュ通知する相手を5人まで設定できる「Trusted Contacts」。ファミリープラン「Family Profiles」の「Trip Tracker」を一般プランでも使えるようにしたかたちだ。夜だけ通知する設定も可能だ。

 uber 1

ホーム画面に「Safety Center」

 Uberの安全対策についての説明がまとめられた「Safety Center」へのリンクがホーム画面に表示される。

 uber 2 Safety Centerから911通報を選べる

ドライバーの適格審査の強化

 Uberのドライバー(従業員ではない)登録には各種書類提出が必要で、当局が雇用で義務付けるスクリーニングは行っているが、さらに、毎年犯罪歴と車の再審査を行い、公文書のチェックを実施する。

安全諮問委員会の会長に元国土安全保障長官

 2014年にインドで起きたドライバーによる乗客のレイプ事件を受けて2015年に立ち上げた安全諮問委員会に、オバマ政権で米国土安全保障長官を務めたジェイ・ジョンソン氏を迎えた。



 同社のダラ・コスロシャヒCEOは公式ブログで、「テクノロジーにより、サービスはこれまでになく安全になる。Uberは安全について大きく前進しが、今後さらに強化していく」と語った。

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