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「Google Play Music」、年内に終了し、ユーザーは「YouTube Remix」に統合か?

» 2018年04月25日 12時59分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Googleが2013年から提供している音楽ストリーミングサービス「Google Play Music」を年内にも終了し、ユーザーにはYouTubeの新音楽サービス(コードネーム:Remix)への移行を促すと、米Droid Lifeが4月24日(現地時間)、“信頼できる情報筋”の話として報じた。

 music 1 Google Play Music

 GoogleがRemixを立ち上げるといううわさは、昨年12月に米Bloombergが報じた。このサービスは、音楽ストリーミング最大手のスウェーデンSpotifyに対抗するもので、「Google Play Music」と「YouTube Music」の両方の長所を持つ新サービスになるという。

 YouTube Musicは、Google傘下のYouTubeが2015年に立ち上げた有料会員サービス「YouTube Red」(日本では非公開)に含まれる音楽サービスだ。

 Googl Play Musicの有料版は月額9.99ドル、YouTube Redも同額で、こちらは動画だけでなくYouTube Musicの機能もある。

 Bloombergによると、Googleは昨年、Google Play MusicのチームをYouTubeに統合し、音楽事業推進の目的で元Warner Music Groupの幹部、リオ・コーヘン氏を音楽事業の責任者に迎えたという。コーヘン氏の下、YouTubeは新サービスのライセンス条件をWarner Musicと締結し、Sony Music EntertainmentおよびUniversal Music Group、Marlinとも交渉中だとBloombergは報じた。

 コーヘン氏(肩書はGlobal Head of Music, Google/YouTube)は今年のSXSWに登壇し、YouTubeのもうすぐ立ち上げる会員制サービスはGoogle Play Musicのコンテンツサーバの長所とYouTubeのカタログの幅広さと奥深さを併せ持つものになると語った。

 music 2 Googleの音楽責任者、リオ・コーヘン氏

 同氏はGoogle Play Musicを存続させるかどうかには言及しなかったが、YouTube Remixと競合するサービスを継続することには意味がなさそうだ。

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