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» 2018年07月17日 15時53分 公開

サーモス、“魔法瓶”技術のイヤフォン・ヘッドフォン披露 空洞は「1000万分の1気圧」

ステンレス製の真空断熱魔法瓶などを手掛けるサーモスは、7月14日〜15日にe☆イヤホンが開催した「ポタフェス2018」で、魔法瓶技術を活用したイヤフォンとヘッドフォンを展示した。

[井上輝一,ITmedia]

 ステンレス製の真空断熱魔法瓶などを手掛けるサーモスは、7月14日〜15日にe☆イヤホンが開催した「ポタフェス2018」で、魔法瓶技術を活用したイヤフォンとヘッドフォンを展示した。14日から予約を受け付け、8月末に発売する。

断面断面 イヤフォン・ヘッドフォンの断面。中空部分の気圧は1000万分の1

真空技術で何かできないか

 「1904年に創業し、魔法瓶を開発してから100年が過ぎたが、この技術で何か他のものを作れないかと検討していた」とサーモスの展示担当者は話す。

 魔法瓶は、金属を中空構造にし、内部を真空状態とすることで断熱性を高めている。今回、サーモスはこの「断熱性」以外の性質に着目。

 「内部を1000万分の1気圧まで減圧すると、金属の剛性が高まる。この硬さをスピーカーに応用できるのでは」──この発想の第1弾として、2015年に「真空スピーカー」を発売。真空を活用したオーディオシステムのブランドを「VECLOS」と名付けた。

 第2弾となる今回のイヤフォン・ヘッドフォンでは、ドライバーを覆うエンクロージャーを極小の魔法瓶とみなし、真空構造に仕立て上げた。

 「魔法瓶構造によりエンクロージャーが変形しにくくなり、ドライバー本来の音を引き出せる」(担当者)

 イヤフォン・ヘッドフォンともにエンクロージャーにステンレスとチタンを用いたモデルをそれぞれ用意する。

 チタン製のヘッドフォン「HPT-700」の価格は4万5000円(税別、以下同様)。40ミリ径ダイナミック型ドライバーで、インピーダンスは32オーム。周波数帯域は10〜8万Hz。ユニットを固定するバッフルにアルミを採用する。本体重量は約338グラム。

 ステンレス製ヘッドフォン「HPS-500」の価格は3万5000円。ドライバーは変わらず、バッフルが樹脂製。本体重量は約342グラムとなる。

ヘッドフォン「HPS-500」(左)と「HPT-700」(右)

 イヤフォンはチタン製・ステンレス製のハウジングに、バランスド・アーマチュア(BA)型ドライバー2基を搭載したものと、1基を搭載したものの計4種類を用意。いずれもMMCX端子を備え、リケーブルに対応する。周波数帯域は10〜1万6000Hzで、インピーダンスは70オーム。ケーブルを含まない重量はチタン製が約4.0グラムで、ステンレス製が約4.9グラム。

 チタン製でBA型ドライバー2基を搭載する「EPT-700」の価格は4万4000円。BA型ドライバー1基の「EPT-500」は3万4000円。

 ステンレス製でBA型ドライバー2基を搭載する「EPS-700」は4万1000円。BA型ドライバー1基の「EPS-500」は3万1000円。

左から順に「EPT-700」「EPT-500」「EPS-700」「EPS-500」

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