「2017年末に秋葉原でVRを体験し、感動して『HTC Vive』を買ったことがきっかけでした。もともとプログラミング経験があり、Unity(ゲーム開発環境)を勉強していたところ、大好きだったけん玉とVRがつながって(ゲームを)思い付きました」(VRけん玉Jinさん)
けん玉をもっと普及させたいという思いと、足を悪くして外出する機会が減った母が楽しく運動できるゲームを作りたい気持ちもゲーム制作を後押しした。
「けん玉は、膝を使うスポーツとしての一面も持つ健康的な遊びです。特に運動不足なデスクワーカーやシニアの方々にオススメです。母もけん玉ができない状態からできるようになり、VRけん玉ゲームもリアルのけん玉も楽しみながら遊んでくれるようになりました」(VRけん玉Jinさん)
VR空間での“慣れ”が現実世界にも影響を及ぼすことが分かる好例だが、VRけん玉JinさんもVRを使ったトレーニングの有用性に確信を持った。しかし、課題もある。
「今までできなかったことが、VRでできるようになることを目の当たりにしました。しかし、現実のけん玉の作りはとても繊細で、それをVRで完全再現するのはとても難しいです。また、高度な技になるにつれて、指導するのも難しくなります」(VRけん玉Jinさん)
現状は基本技の習得サポートしかできないが、高度な技にも対応できるようにゲームや開発スキルなどの改善を目指す。今後はPC向けゲーム配信プラットフォーム「Steam」での配信も検討している。
「『けん玉できた!VR』を通じて、新たにけん玉ができるようになった人が1000人、1万人と増えることを目指し、VRとけん玉の普及を進めたいです」(VRけん玉Jinさん)
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