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リュウグウの「動画」公開 はやぶさ2のローバが撮影、「新しい世界の上に『立つ』体験を」

» 2018年09月28日 07時02分 公開
[岡田有花ITmedia]

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月27日、探査機「はやぶさ2」に搭載した小型ローバ「MINERVA-II1」(ミネルバ・ツー・ワン)が撮影した、小惑星リュウグウの新たな画像を公開した。ローバがホップで移動しながら撮影した画像や、15枚の連続写真をつないだ14秒間の動画も公開。写真や動画を通じて「この新しい世界の上に『立つ』体験をお楽しみください」としている。


画像画像画像 9月23日にRover-1Bがホップしたことを確認。その時にRover-1Bが撮影した写真。撮影時刻は午前9時50分(左)、9時55分(中央)、10時(右) (C)JAXA

画像画像 Rover-1Bの再着地頃の表面画像(23日午前10時10分)

画像 23日午前9時43分にRover-1Aが撮影した表面画像(23日午前9時43分)

画像画像 Rover-1Aが撮影した自身のアンテナとピンの影(23日午前9時48分)

 MINERVA-II1は、「Rover-1A」「Rover-1B」という2機のローバで構成。Rover-1Aには4台、Rover-1Bには3台のカメラを搭載している。内蔵モーターにより、機体そのものが飛び跳ねることで自律的に移動するホッピング機構を搭載しており、リュウグウの表面を自律的に移動しながら画像を撮影している。公開された画像や映像は、ゴツゴツした岩だらけのリュウグウ地表の様子をとらえている。

画像 「ONC-T」で撮影した、リュウグウの最高解像度の写真 (C)JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研)

 また、はやぶさ2に搭載した望遠カメラ「ONC-T」で高度64メートルから撮影したリュウグウの新たな画像も公開。これまでのリュウグウ表面の写真で最高解像度になるという。

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