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» 2018年10月24日 18時22分 公開

CloseBox:コンビニから消えゆく雑誌コーナー その理由は?

コンビニの雑誌コーナーが縮小している。その理由は、代わりに置かれた商品を見ればわかる。

[松尾公也,ITmedia]

 ITmedia NEWS編集部のあるビルの1階にはコンビニエンスストアがある。自分でバーコードをスキャンしてApple Watchで払えるセルフレジがあるので重宝しているのだが、今日店に入ったところ違和感にぶち当たった。

 雑誌の棚が減っている。

 このコンビニの雑誌棚はこれまで3つのブロックを占有していたのだが、そこが2ブロックになっている。そこを埋めているのはiTunesカードなどのプリペイドカードが吊るされた什器。そういえば自宅最寄りのコンビニも雑誌コーナーが縮小され、プリペイドカード棚に場所を奪われていた。

photo 雑誌は売れ行きが芳しくないのでプリペイドカードに置き換えられた(撮影協力:ファミリーマート 紀尾井町ビル店)
photo 以前は入り口近くに置かれていたプリペイドカード棚(撮影協力:ファミリーマート 紀尾井町ビル店)

 「雑誌コーナーは邪魔な存在なんですよ」

 Apple系情報サイトとして世界的に知られているMACお宝鑑定団のDANBO会長はそう話す。

 お宝はコンビニ情報にも強い。足でまわって新製品をチェックしており、そのおかげで「Appleがコンビニ進出」という大ネタも拾っている。

 DANBOさんは3大コンビニチェーンの1つの幹部から、雑誌コーナーが縮んでいく理由を聞いたそうだ。

 ちなみにその理由は、書籍・雑誌の電子化でも、アダルトコーナーのゾーニングでもない。

 その骨子は、DANBOさんのMediumブログに掲載されている。

 筆者がポッドキャストbackspace.fmでDANBOさんに聞いたものも公開している。

 結論を言ってしまうと、iTunesカードなどのプリペイドカードがコンビニの売り上げを支える重要商品となっており、場所を取るくせにそれほど売れるわけではない雑誌・書籍よりも優先されるため。

 なぜプリペイドカードが売れるかという理由の1つに、ソシャゲの「課金」があるようだ。ソシャゲユーザーはクレジットカード引き落としで買える人ばかりではない。さらに、iTunesカードは1枚あたりの金額が5万円まで設定できるバリアブルカードが登場したことにより売り上げが大きく伸長。1日で100万円を売り上げる店も出てくるくらいだという。同じだけの売り上げを雑誌で出すのは難しい。iTunesカードであれば、万引きの心配もない。

 また、店のバックヤードが別の要素で圧迫されており、雑誌の置き場がなくなっている。Amazonとメルカリだ。Amazonはコンビニ受け取り、メルカリは荷受け。これらの荷物スペースが必要となるため、バックヤードを増やすか必要性の少ない棚を減らすか、コンビニは選択を迫られている。Amazonもメルカリも、その店で使えないとなるとさっさと別のコンビニに行き、2度と戻ってこないというから経営者も必死でフォローせざるを得ない。

 顧客ニーズに従った容赦ない選択と集中。雑誌コーナーはその犠牲となり、もはや「邪魔者」として扱われているのだ。

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