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ポケGO「いつでも冒険モード」の功罪(1/3 ページ)

» 2018年11月14日 11時51分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 スマートフォンゲーム「Pokemon GO」(以下、ポケモンGO)に「いつでも冒険モード」が実装されました。アプリを起動していないときに歩いた距離もゲームに反映されるというもので、仕事で外出が多い人や、「Pokemon GO Plus」を持っていない人にはうれしい機能です。ところで、「リオル難民」と呼ばれる一部のトレーナーも、この新機能に熱い視線を送っているようです。どういうことでしょうか。

「いつでも冒険モード」

 いつでも冒険モードは、iOS端末の「ヘルスケア」、Androidの「Google Fit」という標準的なフィットネスアプリと連携します。例えばヘルスケアは、iPhoneの電源が入っていれば内蔵ジャイロセンサーで歩数を、GPSで移動距離を計測し、記録しているため、ポケモンGOがそのデータを参照すれば距離が加算できます(設定方法については別記事をご覧ください)。

 もう一つの目玉は、毎週月曜日の午前9時ごろに届く「フィットネスリポート」と報酬(リワード)です。1週間で歩いた距離が「5キロメートル」「25キロメートル」「50キロメートル」を超えるとそれぞれに設定されている報酬が加算されていく仕組み。大量のモンスターボールなどのアイテムが画面を埋める勢いで出てきます。気持ちいいですね。

大量のモンスターボールなどが出てくるリワード画面

 それだけではありません。5キロメートルのリワードはモンスターボール(20個)固定ですが、25キロメートルになるとスーパーボール(10個)に加え、「ほしのすな」「ふしぎなあめ」「5kmタマゴ」といったアイテムのいずれか1つをランダムでもらえる仕組みになっています。さらに50キロメートルになると「10kmタマゴ」が出てくる可能性もあり、そのタマゴからは第4世代(シンオウ地方)のレアポケモン「リオル」が高い確率で生まれるとネット上で話題になっています。

5キロ、25キロ、50キロにそれぞれ報酬があります

 リオルといえば、劇場版ポケットモンスターのタイトルにもなった「ルカリオ」に進化するポケモン。多くのトレーナーが喉から手が出るほど欲しがっているレアポケとあって、月曜日の朝になるとSNSでは「10kmタマゴ出た」という喜びの声があふれます。どうやら米Nianticは、これまでのフィットネスアプリでは難しかった、歩くためのモチベーションを飛躍的に向上させるシステムを作り上げたようです。

「ルカリオ」(参考画像)

 前置きが長くなりましたが、要するに「私も10kmタマゴが欲しい」です。フレンドたちはどんどんリオルをゲットしていて、ドヤ顔で相棒にしています。同僚の某氏などは、ちょっと前までルカリオを相棒にしていたのに、最近リオルに「退化」しました。つまり、文字にするのもいまいましいことながら2体目をゲットしたのでしょう。ポケモンGOに持つ者と持たざる者の格差が広がっている今、10kmタマゴという革命が必要なのです。とくに私に。

同僚の某氏(プライバシー保護のため画像を加工しています)
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