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ソフトバンクの障害、LINEモバイルの「詫びギガ」対象外

» 2018年12月07日 15時15分 公開
[岡田有花ITmedia]

 ソフトバンクとLINEが共同出資で運営するMVNO「LINEモバイル」では、ソフトバンク回線を使ったLINEモバイル回線の通信速度を定点観測し、1Mbpsを1度でも下回った場合は翌月に、ユーザーに対して通信容量1GBをプレゼントする「1Mbps以上キープチャレンジキャンペーン」を行っている。

 12月6日にはソフトバンク回線で大規模な障害が起こり、1Mbpsどころかまったく通信できない状態が数時間続いた。だがLINEによるとこの障害は「詫びギガ」対象外だという。キャンペーンは「測定環境の故障やメンテナンスで通信速度が計測できない場合は、特典付与対象外」としており、6日の障害はこれに当たるため――というのがLINEの説明だ。

 このため、「詫びギガ」は付与されないが、障害に伴う顧客対応については「現在検討中」としている。

画像 キャンペーンページより
画像 12月は一度も1Mbpsを下回っていないとして「キープ中」と書かれている

 1Mbps以上キープチャレンジキャンペーンは、LINEモバイルの通信速度への信頼感を醸成することを目的に、今年8月にスタート。LINEモバイルの「ソフトバンク回線 コミュニケーションフリープラン」とスマートフォン「ZenFone 4 Selfie Pro」使い、新宿駅周辺で、毎時1回通信速度を測定し、Webページで公表している。

 12月6日には、ソフトバンク回線で大規模な障害が発生。全国のソフトバンク回線のユーザーが数時間にわたって通信できない状態になり、ソフトバンク回線を利用しているLINEモバイルユーザーも影響を受けた。このため、ソフトバンク回線のLINEモバイルユーザーは「詫びギガ決定」などと盛り上がっていた。

 だがLINEによると、この障害は「詫びギガ」の対象外。キャンペーンの注意書きに「測定環境の故障・メンテナンス等のため通信速度が計測できない時間が発生する場合があります。計測できなかった時間が発生した場合、該当時間のグラフと速度表示は速度表示が無しとなり、該当時間は1GBの特典付与の測定対象とはしません」と書かれており、今回の障害はこれに該当するため、「詫びギガ」の対象にならないという。

画像 障害発生中の速度は測定できていないとして表示されていない
画像 注意書きより

 ただ、今回の障害に伴う顧客対応については、「現在検討中」としている。どういった対応を検討しているかは明らかにしていない。

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