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DMMが1円で買収、クイズ買い取りサイト 創業メンバー取り込む

» 2018年12月13日 14時38分 公開
[ITmedia]

 DMM.comは12月13日、ベンチャー企業のレイヴン(千葉県浦安市)から、クイズ買い取りサイト「AQUIZ」(アクイズ)の事業を1円で買収したと発表した。事業譲渡に伴い、飯野太治朗氏(レイブン代表取締役)を含む、AQUIZ創業メンバー3人がDMM.comに加わる。

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 AQUIZは、利用者が好きなものや詳しいことに関するクイズを作成し、“現金化”できるサービス。現金化には編集部の承認が必要。3000円以上の現金がたまると、指定した口座へ振り込み申請ができ、「知識をスピーディーに現金化できる」という。今年5月にスタートし、7月に現在の形にリニューアルした。

 事業譲渡は11月26日付。今後、レイブンの飯田氏らがDMM.comに加わる。レイブンは2014年11月に創業し、フードデリバリー事業、ウェディングメディアの開発・運営などの実績もある。DMM.comは「新たなサービスを生み出す若い人材やチームが加わることで、社内からも革新的なサービスが生まれることへの期待も含め、事業譲受に合意した」と説明している。

 飯野氏は「DMMは遊園地のような会社。結果を出せば、次々と面白いアトラクションを作れる会社だと思う」とコメント。他社からも複数の買収・投資依頼があったことも明かしたが、「DMMの次の10年、20年を支えるプロダクトを作りたい」と意気込む。

 買収額の1円は「新しい起業(バイアウト)のかたちを世の中に提案したいという、飯野氏の強い要望により決定した」という。今後、DMMグループが保有する人材やサービス基盤、ビジネスノウハウなどを提供し、AQUIZのサービス拡大を促すとしている。

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