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人の動きVRキャラに伝える「BodySharing技術」5Gと連携 利用シーン創造へ ドコモと東大発ベンチャーH2L

» 2019年01月09日 15時00分 公開
[ITmedia]

 東大発ベンチャーのH2LとNTTドコモは1月9日、人の動きをVRキャラに伝えられるH2Lの技術「BodySharing技術」を活用し、5G時代の新サービスや利用シーンの共創に向けて連携すると発表した。同技術を、ドコモの5Gパートナー企業に提供したり、ハッカソンを行うなどして新たなサービスの創出を目指す。離れた観光地のアクティビティーを体感できるVRコンテンツの提供などを想定する。

画像 H2Lの製品とコンテンツ(ドコモのニュースリリースより)

 BodySharing技術は、筋変位センサーを利用し、手や腕などの情報をコンピュータと相互に伝達することで、人の動きをロボットやVR・ARキャラに伝えたり、VR・ARキャラの体験を人の体に伝えたりできる技術。5Gと組み合わせれば、遠隔地にいる人の体験をリアルタイムに体感するといったことが可能になると期待される。

 ドコモは5Gで幅広いパートナーと協働する「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」を展開しており、2000以上の会員企業・団体が参加している。今回、BodySharing技術をパートナーに提供するほか、パートナーを対象にしたアイデアソン、ハッカソンをH2Lと共同で開催。また、手の動きでVR空間を操作できるH2Lのデバイス「FirstVR」をパートナーに無償で貸し出すプログラムを始める。

 ドコモが9日に沖縄県那覇市に設立した常設5G技術検証環境「ドコモ5Gオープンラボ OKINAWA」には、「FirstVR」対応コンテンツを展示する。

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