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これぞ“最強の盾” ワークマンの防水防寒スーツ「イージス」を着てポケモンを追う

» 2019年01月18日 17時34分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 ワークマンの「イージス」をご存じでしょうか。ここ数年、バイクに乗る人や「つりびと」の間で温かいと評判の防水防寒スーツです。それが最近、スマートフォンゲーム「Pokemon GO」(以下、ポケGO)トレーナーの間でも口コミで広がり、にわかに注目度が上がっているようです。さっそく試してみました。

イージス「透湿防水防寒スーツ上下組2018年モデル」(ブラック)

 購入したのは、イージスシリーズの「透湿防水防寒スーツ上下組2018年モデル」。税別6800円と激安です。やはり人気なのか、公式通販サイトでは「在庫限り」「お一人様1点限り」になっていました。ライムグリーンとブラックの2カラーがあり、今回はどちらかといえば地味なブラックを選びました。

ライムグリーン

寒さを防ぐにはパンツも大事

 あ、やっぱり派手でした。ブラックなのにフードの裏表が赤く、知っている人なら遠目にも分かるくらい目立ちます。昨年末、イージスを着てポケ活をしていたところ、お父さんに連れられた小学生くらいの男の子が私を指さして、「パパー。あの人イージス着てるよ」と言ったのには驚きました。たぶんパパもポケモントレーナーなのでしょう。

 さて、イージスの着心地はというと、スキーウェアに近いです。パンツ部の履き心地といい、歩いたときの衣擦れの音といい、そっくり。ただし、イージスの上着は軽くて薄手。体の動きを妨げないのは、さすが外で働く人たちのためのブランド。膝部分も立体裁断になっていて歩きやすいです。

リストガード。袖口からの冷気の侵入を防ぎます

 そして上下ともに徹底的に外気の侵入を遮断する仕様です。上着は袖口にリストガードを設け、ファスナー部もカバーした上にマジックテープでがっちりと固定する仕様。「強風ブースト」の日でも(着ている部分は)まったく寒くありません。襟も大きく、フードと合わせれば顔面まで鉄壁の守り。バイク乗りが注目した理由が分かります。

イージス(ディフェンスフォルム)

 1カ月ほどイージスを使って気付いたのは、防寒という観点ではパンツ部分の役割がとても大きかったこと。多くの男性は冬場も厚手のズボンを選ぶ程度でガマンしてしまいがちですが、風を通さない素材とぴったり肌につく形状のイージスパンツは本当に温かく、はくだけで「寒い」というストレスを大幅に軽減してくれます。個人的にはイージスパンツの下に薄手のフリースを着込むのがおすすめ。これなら面倒な「カイオーガ」のゲットチャレンジを寒いからといって諦める必要はありませんし、ジム戦でも容赦ない「きんズリ防衛」に対抗できそうです。

防寒にはパンツの役割も大きいのです

 一方で気になる点も多々あります。例えば縫製はほとんどシングルステッチで、中綿を固定するキルティング加工も見られません。もとが屋外作業用のため、何年も使い続けることは考えていないのでしょう。割り切っている部分が多々見受けられ、それが低価格で提供できる理由にもなっているのでしょう。

基本的にシングルステッチでキルティング加工などもありません

 また、各所に設けられたマジックテープは風の侵入を防いでくれる心強い味方になる一方、日常使いでは難敵です。例えばポケットの入口にあるマジックテープに手袋がくっついてしまいます。またマジックテープをはがす「バリバリ……」という音は子どもの頃に使っていたお財布を思い出します。しかもパンツの方もファスナーとマジックテープの2重ガードになっているため、トイレに駆け込んだ時などは少し、いや、すごく焦ります。

ポケットのマジックテープ。手袋の残骸が張り付いています

 もっともイージスを着るようになってからは寒さでトイレが近くなることもなくなり、外での活動がすごく快適になりました。私のように毎日の運動を兼ねてポケGOを楽しんでいる人たち、またシニア層にとっても強力な武器、いや「盾」になってくれるでしょう。おすすめです。

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