次の写真をどうぞ。
左がフィルムカメラ、右がX-Pro3。
フィルムカメラの背面に枠があって紙が挟んである。これ、フィルムのパッケージのふたを切り取ったもの。今どのフィルムを装填しているか忘れないようにメモとして使う場所なのだ。
フィルムカメラで大事なのは、セットされているフィルムの種類。「製品名」(それによって写りが違うし、モノクロかカラーかも分かる)、ISO感度、想定する光源(デジタルでいうホワイトバランス)だ。
上の写真の例でいうと、富士フイルムの「Sensia III」というフィルムで感度はISO100。DAYLIGHT光源用、ということが分かる。ついでに24枚撮り。
X-Pro3の背面を見ると同じように、フィルム名(フィルムシミュレーションモードの名前)、ホワイトバランス、ISO感度の3つが表記されている。それ、単なるノスタルジーじゃないかといわれればそれまでだが、これで光学ファインダーにして撮ると、デジタル臭さが消えて昔の感覚で撮れるのが面白い。
もうちょっと実用的に使いたい人は、これを情報表示にすればよい。
では、撮った写真をどう確認するのか。まあEVFにしてファインダーを覗いて再生すればいいのだが、大きな画面で見たいときは、背面のモニターを開いて液晶モニターを出すのである。
もちろんそれを見ながら撮ることもできる。
正面で撮りたいときはモニターを一番下まで開く。このとき、撮られてる側から見るとこんな風になるわけで、妙な面持ちになる。
このモニターは下に開くことしかできない。モニターをオモテに向けたまま背面にセットできないのだ。モニターが裏返ったまま、ってのはそういうこと。
面白すぎて論評不能である。
すでに実用性が高い「X-T3」をラインアップしている富士フイルムだからこそ、趣味道楽系に思い切り振った、昔ながらの撮影を楽しむカメラ、X-Pro3を作れたんだろう。
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