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AIが配達ルートを計算するツール、日本郵政が試験導入 新人でもベテラン同様の業務効率に

» 2020年06月16日 18時10分 公開
[谷井将人ITmedia]

 日本郵政は6月15日、AIが荷物の配達ルートを自動生成する配達業務支援システムを、全国約200局の郵便局に試験的に導入すると発表した。従業員の負担軽減や経験の浅い配達員の支援を行い、人手不足を解消したい考え。

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 システムは、物流支援を手掛けるCBcloud(東京都千代田区)の「SmaRyu Post」と、AI開発などを行うオプティマインド(愛知県名古屋市)の「Loogia」を組み合わせたもの。

 SmaRyu Postは荷物や配達状況の管理、ナビゲーション、電子署名などの機能を持つ配達業務支援システム。過去の配達実績を学習したAIが最適な配達ルートを計算するLoogiaと連携させ、配達員が配達ルートを考える時間や、配達にかかる時間などを短縮するという。

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 日本郵便の「ゆうパック」「ゆうパケット」などのサービスで扱う荷物が対象。実証期間は2021年3月まで。荷物を受け取る際には、配達証明書へのサインや押印の代わりに、配達員が携帯しているスマートフォンへの電子署名が必要になる。

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