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AWSで障害、PayPayやスマホゲームなどに影響

» 2020年10月22日 13時28分 公開
[井上輝一ITmedia]

 米Amazon Web Services(米AWS)が提供するクラウドサービス「AWS」の東京リージョンで、10月22日正午ごろに障害が発生した。この影響で、モバイル決済サービス「PayPay」や一部のスマートフォンゲームなどが利用しづらい状態になっている。

 米AWSは午後0時10分(日本時間)に、クラウド計算環境の「Amazon Elastic Compute Cloud」(EC2)の一部インスタンスでネットワーク接続に問題が発生したと発表。EC2で利用できるストレージ「EBSボリューム」の一部でもパフォーマンスの低下が発生しているという。障害は、東京にあるデータセンター(アベイラビリティーゾーン)の1つである「APNE1-AZ2」で起きたとしている。

 同社は午後0時41分に状況をアップデートし、EC2インスタンスに関わるネットワーク障害を解消したとした。EBSボリュームのパフォーマンス低下についても、午後1時15分に解消したとしている。

ステータスダッシュボード(午後1時15分時点)

 AWSの障害に伴い、ネクソンのスマートフォン向けゲーム「メイプルストーリーM」や3Dデータ共有サービス「THE SEED ONLINE」などが接続しづらい状態になった。モバイル決済サービス「PayPay」でも、午前11時40分ごろにシステム障害が発生。PayPayはITmedia NEWSの取材に対し「AWS関連での障害とみている」とした。午後0時5分に決済機能については復旧したが、引き続き全機能の復旧に向けて作業しているという。

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