ニュース
» 2012年05月25日 16時27分 UPDATE

エネルギー管理:月額661円で利用できる、低価格なHEMS

住宅で消費する電力量のデータを蓄積、分析し、グラフなどの形でユーザーに見せるHEMS(家庭向けエネルギー管理システム)が家電メーカーや住宅メーカーから続々登場している。NTT西日本は、データセンターを利用して利用者の費用負担を抑えたHEMSの提供を始める。

[笹田仁,スマートジャパン]

 西日本電信電話株式会社(NTT西日本)は、HEMSサービス「フレッツ・エコめがね」の提供を7月17日から始める。提供エリアは富山県、岐阜県、静岡県以西の30府県。

 住宅側に設置する機器を最小限に抑え、データセンターで契約世帯すべてのデータを一括処理する構成にした点が大きな特徴。このような構成にすることで、利用者の費用負担を抑えた。初期登録費用(2,100円)と、住宅側に設置する機器の費用(18,375円)の合計20,475円を払えば使い始められる。その後は毎月210円の利用料を払えば良い。住宅側に必要な機器はレンタルでも利用できる。レンタル代金は月額451円。レンタルを利用すれば、月額661円でこのシステムを利用できる計算になる(価格はすべて予定)。

 住宅側に設置する機器は「電力測定センサー」(図1)のみ。専用の表示パネルを壁面に取り付けたり、データ集計機器を設置する必要はない。図1左側にあるセンサーをブレーカーと分電盤の間に設置し、右側にある本体に接続する。センサーを取り付ける位置が分電盤に電気が流れこむ前の地点であるため、このサービスでは家庭全体の消費電力量だけを計測する形になる。

 設置する器具が少なく、簡単に設置できるため、新築住宅に限らず、すでに建っている住宅、さらにはマンションなどの集合住宅でも利用できる。この点も大きな特長だ。

Sensor 図1 フレッツ・エコめがね利用者が住宅に取り付ける器具。センサー(左)をブレーカーの分電盤の間に取り付け、本体(右)に接続する。本体はデータを家庭内の無線LANルータを通してデータセンターに送る

 本体は無線LAN通信機能を備えており、家庭にある無線LANルータを通してデータセンターに消費電力量のデータを送信する。家庭からインターネットに接続する回線には、NTTグループが提供している「フレッツ光」を利用する。他社の回線を利用している世帯では、回線契約を結び直す必要がある。

Whole Image 図2 フレッツ・エコめがねのサービスの全体像

 電力使用料のデータはデータセンターに集まるので、電力消費量の推移などのデータを見るには、データセンターのWebサーバにパソコンやスマートフォン、タブレットといった機器のWebブラウザからアクセスすればよい。インターネットにつながる環境ならどこからでも確認できるので、外出先や勤務先で確認することも可能。

 データセンターにあるデータは、時間別の使用量の推移や累積値などの形で確認できる。契約アンペア数など、電力会社との契約形態が似ている世帯全体の平均値との比較もできるので、ほかの世帯に比べた節電の進み具合も分かる。

 データセンター側には、各電力会社の電気料金単価のデータも用意しているので、使用量から、電気代を算出して表示することも可能。各地域の天気や気温の情報も蓄積しており、消費電力量と合わせて表示することも可能。データセンター側のデータ処理とデータ表示の機能は、データセンター側の機能追加、バージョンアップで新機能を追加していく予定。

 また、提供開始時点では住宅全体の電力量しか計測しないようにしているが、将来は部屋ごとや、電気機器ごとの計測ができないか検討しているという。

 ちなみに東日本電信電話株式会社(NTT東日本)は、2012年1月からほぼ同様のサービスを「フレッツ・ミルエネ」という名前で提供している。こちらも、データ処理をデータセンターで一括処理するようにして、家庭に設置する機器を最小限にして利用コストを抑えている。

テーマ別記事一覧

 エネルギー管理  家庭 


Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.