太陽光発電は儲かる、みずほコーポレート銀行が50億円を投資自然エネルギー

金融機関による太陽光発電事業の取り組みが加速している。みずほコーポレート銀行は総額50億円の事業投資プロジェクトを開始することを決定した。これまでは発電事業者への融資を中心に進めてきたが、太陽光発電の採算性が高いとみて大型の投資に踏み切る。

» 2012年11月09日 09時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 みずほコーポレート銀行は今年に入って相次いで大規模な太陽光発電所(メガソーラー)の建設プロジェクトに関与してきた。京セラグループが鹿児島県に建設中の「鹿児島七ツ島メガソーラー」(図1)では約270億円の総投資額の調達を担当したほか、日揮が大分県に建設するメガソーラーでも約80億円の事業費を地元の銀行と共同で融資している。

図1 「鹿児島七ツ島メガソーラー」の完成予想図。出典:京セラ

 今回は単独で50億円を出資して投資ファンドを組成し、メガソーラー事業に参入する企業に資金を提供する。融資よりもリスクの大きい投資ファンドに巨額の資金を投じても、十分に回収可能と判断したようだ。

 みずほファイナンシャルグループで11月中に設立する「みずほメガソーラー株式会社」が投資ファンドの運営を担当する。

 今年7月から再生可能エネルギーの固定価格買取制度が始まり、中でも太陽光発電は買取価格が高いことから最も有望視されている。遊休地などを利用して太陽光発電事業に参入を計画している企業や自治体は数多くあり、急速に資金需要が高まってきている。みずほに続いて他の大手金融グループも追随することは確実で、全国各地にメガソーラーが一気に広がる市場環境になってきた。

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