メガソーラーで充電したEVを電源車に、避難所に移動して電源供給自然エネルギー

徳島県小松島市で建設が進んでいる「和田島太陽光発電所」を災害時に有効活用するために、電気自動車と組み合わせた実験を実施することが決まった。

» 2013年02月06日 15時00分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 和田島太陽光発電所は現在、2013年10月の完成を目指して建設中。位置は徳島県の東岸、小松島港のそばだ。最大出力は2MWとなる予定。平常時は発電した電力をすべて四国電力に売電する予定。

図1 和田島太陽光発電所の完成予想図。出典:徳島県

 今回、徳島県、小松島市、徳島三菱自動車販売は協定を結び、和田島太陽光発電所で「災害時のメガソーラーと電気自動車の活用システム実証実験」を実施することを決めた。災害時には和田島太陽光発電所の電力を利用して電気自動車(EV)充電などに利用して、周辺住民の避難生活を快適にするために利用するというものだ。

 電力を充電したEVは電源車としても使える、離れた場所にある避難所にEVを移動させ、EVの電力を照明やテレビ、ラジオなどを動かすために利用してもらうことを考えている。

 徳島県と小松島市はトヨタ自動車とも協定を結んでおり、「災害時のメガソーラーとプラグインハイブリッド車の活用システム実証実験」を実施する予定だ。この実験は災害時にメガソーラーとプラグイン・ハイブリッド車を有効に使おうというもので、基本的な目的は徳島三菱自動車販売と実施する実験と変わりない。

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