シャープがメガソーラーを続々立ち上げる、北海道と奈良に7.8MW自然エネルギー

シャープが太陽光発電事業を加速している。芙蓉総合リースと設立した合同会社を事業主体として、2013年に入ってから2MW級のメガソーラーを5つ立ち上げており、現在も2カ所で建設中だ。

» 2013年07月23日 07時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]
図1 シャープが取り組む3カ所の立地

 シャープが全国各地でメガソーラー建設を進行中だ。2013年7月には直近の計画3件の進捗状況について公開した(図1)。

 シャープは2012年10月に芙蓉総合リースと共同で太陽光発電事業を行う合同会社、クリスタル・クリア・ソーラーを設立している。今回公表した3件はいずれもクリスタル・クリア・ソーラーからシャープが建設を請け負った形だ。

 「シャープ美吉野太陽光発電所」(奈良県吉野町)は、面積約4万2000m2の敷地に建設した出力(直流出力、以下同じ)約2.7MWのメガソーラー(図2)。2013年7月19日から営業運転を開始し、年間予想発電量は約270万kWh。固定価格買取制度(FIT)によって、20年間、40円(税別)で関西電力に売電する。

図2 シャープ美吉野太陽光発電所。出典:シャープ

 「シャープ苫小牧第一太陽光発電所」(北海道苫小牧市、約5万9000m2)は、2013年6月29日に営業運転を開始した出力2.6MWのメガソーラー(図3)。年間予想発電量は約288万kWhであり、全量を北海道電力に売電する。以上の2カ所は2012年12月に建設を開始したものだ。

図3 シャープ苫小牧第一太陽光発電所。出典:シャープ

 苫小牧には隣接する立地に建設中のメガソーラーもある(図4)。出力約2.5MWの「シャープ苫小牧第二太陽光発電所」(約5万3000m2)だ。年間予想発電量は約260万kWh。2013年8月の営業運転開始を計画する。

図4 シャープ苫小牧第二太陽光発電所。出典:シャープ

 いずれもシャープの産業用単結晶太陽電池モジュール「NU-250KA」(出力250W)を採用した。

 今後は、クリスタル・クリア・ソーラーが事業主体となる茨城県利根町の「利根町シャープ太陽光発電所」が続く。約6万m2の町有地の賃借を受けた形だ。2013年7月に建設を開始しており、2014年1月の営業運転を計画する。出力は約2.8MW、年間想定発電量として約319MWhを見込む。

 なお、シャープがクリスタル・クリア・ソーラーから委託を受けて建設したメガソーラーは、今回の3件を別にしても、2013年内に3件ある。「シャープ多奈川太陽光発電所」(大阪府岬町、約2.7MW)、「シャープ矢板太陽光発電所」(栃木県矢板市、約2.3MW)、「シャープ桧垣本太陽光発電所」(奈良県大淀町、約2.1MW)である。

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