ため池跡でも発電できる、山口県で1MWのメガソーラー自然エネルギー

さまざまな未利用地に設置が進む太陽光発電所。固く締まった平らな土地だけではなく、さまざまな立地に広がっている。山口県宇部市の事例はため池跡を使う。

» 2013年11月05日 07時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]
図1 山口県宇部市と発電所の位置

 自然電力は出力1MWの「山口県宇部権現太陽光発電所(仮称)」(山口県宇部市東岐波)を立ち上げると発表した。

 市道建設時にため池となり、その後埋め立てられた土地に建設する。地権者が所有地の一部で畑作を継続する中、三和コンクリート工業が残りの土地の賃借を受けた形だ。賃借を受けた土地は登記上農地ではなく、農地法の適用は受けないという。

 三和コンクリート工業は熊本県の企業であり、これまでメガソーラー事業を手掛けたことはない。自然電力が熊本県内の3カ所で合計3.1MWのメガソーラーを推進した実績から今回の受注に至ったという。

 自然電力がメガソーラーを企画し、設計・調達・建設(EPC)はドイツのjuwi Renewable Energiesとの合弁会社であるjuwi自然電力が担当する。

 「面積1万5000m2のメガソーラー建設予定地はため池を埋め立てた結果、さまざまな土壌が混ざっており、土地の一部が軟弱だ。現在工法を選定中であり、杭を多用するなどの手法を検討している」(自然電力)。

 2014年1月に着工し、2014年4月の完成を予定している。完成後は施設の所有者である三輪コンクリート工業が固定価格買取制度(FIT)を利用して、中国電力に20年間売電する。

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