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» 2014年11月17日 12時00分 UPDATE

自然エネルギー:京都最大の太陽光、宇治田原に5MW

山本商事は、京都府最大のメガソーラーが完成すると発表した。同社の太陽光発電所「京都宇治田原ソーラーパーク」の運転を2014年11月25日に開始する。3つの工区からなり、最初の工区の進捗を見て、次の2つの工区の計画を柔軟に変更して立ち上げた。

[畑陽一郎,スマートジャパン]
yh20141117Yamamoto_map_250px.png 図1 京都府宇治田原町と発電所の位置(赤)

 山本商事は、京都府最大のメガソーラーが完成すると発表した。同社の太陽光発電所「京都宇治田原ソーラーパーク」(宇治田原町贄田)の運転を2014年11月25日に開始する。(図1)。発電所の合計出力は5310kW。

 同社はリサイクルや砕石、運輸、建設に強みのある企業。自社の元採石場(約6万9000m2)に発電所を建設した。発電所は3つの工区からなる。A工区(1350kW)、B工区(1297.5kW)、C工区(2662.5kW)である。それぞれの工区の間には段差があり、細い道路で区切られている。

yh20141117Yamamoto_A_590px.jpg 図2 A工区が完成したところ(クリックで拡大) 出典:山本商事

 「A工区を2013年12月に着工し、発電所内部は3カ月で完成した。ただし、電柱など外部の取り付けに時間を要し、通電式は2014年6月となった」(同社、図2)。同月にB工区とC工区に着工。2014年10月にC工区が完成し、同11月にB工区が完成した(図3)。

yh20141117Yamamoto_image_590px.jpg 図3 発電所全体の完成予想図 出典:山本商事

 今回の発電所では基礎の工事に特徴がある。「先行したA工区では他社に土台を打つ基礎工事を任せた。ところが、自社が所有する『アイオン』を利用すれば工期を短縮できることに気が付いた」(同社)。アイオンはパワーショベル用のアタッチメント。ショベル部分を取り外し、岩を破砕するために取り付ける。B工区とC工区は自社で作業を進めたという。

 設計・調達・建設(EPC)では、グループ会社の山本健土木興業が工事全体のとりまとめと造成工事、土台を担当。きんでんは太陽電池モジュール設置、パワーコンディショナー設置、電気工事。日鉄住金物産が架台とフェンスを担当した。完成後の管理運営(O&M)は自社とグループ会社の奈良総合リサイクルセンターが当たる。事業計画の策定から資金調達、工事管理までの全てにかかわり、建設資材の供給や運搬、リサイクルについてもグループ内各社で対応する。

 設置した太陽電池モジュールは2万1240枚(東芝製)。協力を得た宇治田原町にトヨタ車体の超小型電気自動車「コムス」1台を公用車として寄贈した他、今後は太陽光発電所を非常用電源として利用するための取り組みに着手する予定だ。

13カ所、13MWまで規模を拡大

 京都宇治田原ソーラーパークの想定年間発電量は519万kWh。これは一般家庭1450世帯分の消費電力量に相当する。宇治田原町に当てはめると、全世帯の約40%に当たる。二酸化炭素削減量は樹木換算で年間1870トン。

 売電先は関西電力と新電力。固定価格買取制度(FIT)の買取価格は工区によって異なり、40円(税別)と36円(税別)。

 同社は主に奈良県内に太陽光発電所を15カ所計画しており、一部は建設中である。「2015年度から2016年度にかけて合計容量13MWの発電所が完成する。一部は京都府にも計画する」(同社)。

【訂正】 記事の掲載当初、第2段落でB工区とC工区の出力が入れ替わっておりました。第8段落で「売電先は関西電力と新電力。固定価格買取制度(FIT)の買取価格は工区によって異なり、40円(税別)と36円(税別)」としておりましたが、正しくは「売電先は関西電力とオリックス電力。固定価格買取制度(FIT)の買取価格は40円(税別)」です。お詫びして訂正いたします。上記記事はすでに訂正済みです。なお、京都宇治田原ソーラーパークの総事業費は約14億円です。(2014年11月21日)

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