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» 2015年03月12日 12時00分 UPDATE

自然エネルギー:日本企業が米国で太陽光発電、280MW規模を建設

ソーラーフロンティアは2015年3月11日、米Gestamp Solarから太陽光発電所の開発案件群を取得することについて最終合意に達したと発表した。2016年末までに全て完成し、完成後は発電所を売却する。

[畑陽一郎,スマートジャパン]

 ソーラーフロンティアは2015年3月11日、米Gestamp Solarから太陽光発電所の開発案件群を取得することについて最終合意に達したと発表した。合計規模は約280MW。取得額は非公開。米Solar Frontier Americasの子会社として、Gestamp Solarのプロジェクト部門を引き取る形だ*1)。世界主要市場でのビジネス基盤を確立する目的がある。

 プロジェクトの開発拠点(オフィス)をサンフランシスコに置く。「開発案件はカリフォルニア州*2)を中心として10件ある。全て地上設置型のメガソーラーだ。土地や発電所建設に関連する権利は確保できており、建設工事を開始できる状態にある。2015年から2016年末にかけて全てを完成させ、BOTとして扱う」(ソーラーフロンティア)。

 BOT(Build Operate Transfer)とは太陽光発電を自社案件として開発後、投資家などに売却するビジネスモデル。「今回の10案件には全て当社が製造したCIS太陽電池モジュールを採用する」(同社)。

*1) Gestamp Solarは欧州、アフリカ、日本、南北米州で約600MWの太陽光発電所を開発した企業。「Gestamp Solarのプロジェクト部門全体を買収するのではなく、今回の案件に関係したメンバーを受け入れる形だ」(ソーラーフロンティア)。
*2) カリフォルニア州政府や州内の地方自治体は再生可能エネルギーの導入意欲が強く、投資環境として優れている。例えばサンフランシスコ市は2020年までに電力の100%を再生可能エネルギー由来にする計画を発表している。サンノゼ市は同2022年だ。ロサンゼルス市は2020年までに1.3GWの太陽光発電の導入を計画している。

国内外でBOTを進める

yh20150312SF_MS_587px.jpg 図1 ソーラーフロンティア国富太陽光発電設備(図中右側の発電所) 出典:ソーラーフロンティア

 ソーラーフロンティアは国内でもBOTに取り組んでいる。例えば、2015年3月2日には自社が最初に開発し、2013年3月に稼働を開始した「ソーラーフロンティア国富太陽光発電設備」(宮崎県国富町、直流出力2.32MW、交流出力1.996MW、図1)を三菱UFJ信託銀行に売却する契約の締結について発表している*3)。「資金調達目的ではなく、BOT案件として考えていた発電所である」(同社)。

 ただし、開発案件を全てBOTモデルで扱うことはしないという。「例えば、出力11.6MWのSF関西メガソーラー 関西国際空港発電所(関連記事)は売却を目的とした太陽光発電所ではない」(同社)。

 同社の太陽電池モジュールの年間生産能力は約1GW、累積出荷量は約3GW。2015年4月には生産能力150MWの「東北工場」(宮城県大衡村)の稼働を予定している。

*3) 単純なBOTではなく、売却後もソーラーフロンティアが管理・運営(O&M)の委託を受けて運営に関与する予定。

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