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» 2015年09月16日 13時00分 UPDATE

自然エネルギー:ゴルフ場に10万枚の太陽光パネル、1万世帯分の電力を供給する発電所へ

日本海に近い鳥取県のゴルフ場の跡地で大規模なメガソーラーの建設工事が始まった。1年前に閉鎖したばかりのゴルフ場を中核とする広い用地に、10万枚にのぼる太陽光パネルを設置する計画だ。2018年3月に運転を開始する予定で、発電能力は県内で2番目に大きい29MWに達する。

[石田雅也,スマートジャパン]
yonago1_sj.jpg 図1 鳥取県西部の市町村。出典:鳥取県庁

 メガソーラーの建設用地は鳥取県の西部に位置する米子市の淀江町にある(図1)。日本海から3キロメートルほどの距離に広がる丘陵地帯で、2014年7月までは18ホールのゴルフ場が営業を続けていた。閉鎖したゴルフ場に周辺の遊休地を加えて、大規模なメガソーラーの建設工事が9月11日に始まった。

 事業者は京セラと東京センチュリーリースが共同で運営する太陽光発電専門の「京セラTCLソーラー合同会社」である。太陽光パネルには京セラ製の270W(ワット)タイプを採用して、合計で10万8500枚を設置する予定だ。全体の発電能力は29.2MW(メガワット)になる。

 年間の発電量は3600万kWh(キロワット時)を見込んでいて、一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算して1万世帯分に相当する。設備利用率(発電能力に対する年間の発電量)は全国標準の14%を想定している。この地域の年間の日照時間は1700〜1800時間で、全国平均の1900時間よりも短い(図2)。太陽光パネルを含む発電設備の効率を高めて日照時間の少なさをカバーしていく。

yonago2_sj.jpg 図2 中国地方の年間日照時間。日本海沿岸のほぼ中央に米子市がある。出典:気象庁

 鳥取県では県みずからが空港の敷地を利用してメガソーラーを建設するなど、太陽光発電の導入を積極的に推進している(図3)。民間企業の誘致も進めて、2014年2月にはソフトバンクグループと三井物産が共同で「ソフトバンク鳥取米子ソーラーパーク」の運転を開始した。発電能力が42.9MWに達する鳥取県で最大の太陽光発電所である。新たにゴルフ場の跡地で建設が始まったメガソーラーは県内で2番目の規模になる。

yonago4_sj.jpg 図3 「鳥取空港太陽光発電所」に設置した太陽光パネル。出典:鳥取県企業局

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