ニュース
» 2016年02月29日 09時00分 UPDATE

自然エネルギー:屋内で木質バイオマス発電、秋田のスギで電力と熱を地産地消 (1/2)

秋田県の北秋田市で新しいスタイルの木質バイオマス発電が始まる。屋内に設置できるフィンランド製の小型ユニットを道の駅に設置して、電力と熱を自給自足する試みだ。木質チップを燃焼させて生成するガスで発電する。発電能力は40kWで、同時に20〜100kW相当の熱を供給できる。

[石田雅也,スマートジャパン]
kitaakita0_sj.jpg 図1 北秋田市の位置。出典:北秋田市役所

 秋田県の北部に広がる北秋田市は面積の83%を森林が占めている(図1)。その多くは名産のスギの木だ。最近では林業の従事者が減ったため、林の中には伐採した後の残材が大量に放置されたままになっている。地域で発生する未利用の資源を生かして、木質バイオマス発電のプロジェクトが動き出した。

 導入するバイオマス発電設備はフィンランドのVolter社が開発したユニークな製品だ。日本国内では3月4日に、再生可能エネルギーの発電事業を手がける電現(でんげん)ソリューションが製品名「Volter 40」で発売する。一見してバイオマス発電設備とは想像できない外観で、北欧ならではの洗練されたデザインである(図2)。

kitaakita1_sj.jpg
kitaakita2_sj.jpg 図2 「Volter 40」の外観(上、画像をクリックすると拡大)、設置例(下)。出典:Volter

 しかも屋内に設置できる仕様で作られている。長さ4.8メートル、幅1.2メートル、高さ2.5メートルと小型だが、重さは4.5トンある。設置場所はコンクリートのフロアが望ましい。工場で組み立てたユニットを設置する現場まで運ぶことができるため、短期間で導入することが可能だ。電現ソリューションは北秋田市内にVolter Japanの本社を近く設立する予定で、工場やオペレーションセンターも併設して日本国内の事業を展開する。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.