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» 2016年03月01日 15時00分 UPDATE

電力供給サービス:B2B2C型の電力小売事業に必要な業務システム、SCSKとTISが共同構築

システム開発のSCSK(東京都江東区)と、SI・受託開発を行うTIS(東京都新宿区)は、住友商事の100%子会社であるサミットエナジー(東京都中央区)の低圧向け小売電力事業における料金計算・顧客管理業務のシステムを共同で構築した。

[長町基,スマートジャパン]

 サミットエナジーは、これまで契約電力が50kW(キロワット)以上の高圧の需要家向けに電力供給事業を行い、業界トップクラスの販売量を誇っている。この高圧向け電力供給事業の実績・ノウハウを生かして、2016年4月から全面自由化される低圧向け電力小売事業にも参入する予定だ。

 サミットエナジーは、代理店(取次)・販売パートナーを介した形(B2B2Cモデル)での電力供給ビジネスの展開を基本としている。2016年春からの電力小売の全面自由化を好機ととらえ、電力販売量の拡大を目指し、顧客基盤をもつ代理店(取次)・販売パートナーとの提携・協業を積極的に進めて行く予定だ。なお、サミットエナジーの協業先としては、ジュピターテレコム(J:COM)などがある。

 同社の業務システムをSCSKと共同開発したTISは、自由化で競争環境が激化する電力小売事業者に向けて、「エネLink」を展開している。エネLinkはTISが電力・ガスなどのエネルギー業界向けに培ってきたシステム構築技術・ノウハウをもとに、料金計算・顧客管理から需給管理など電力業務で求められるあらゆるシステムをスピーディに提供するトータルソリューションであることを特徴としている(図1)。

rk_160229_nagamachi01.jpg 図1 「エネLink」の概要 出典:TIS

 料金計算・顧客管理業務のシステム構築を支援する「エネLink CIS+」、需給管理・同時同量管理業務のシステム構築を支援する「エネLink Balance+」、小売顧客向けおよび販売パートナー向けの高機能なポータルサイト構築を支援する「エネLink Portal+」などのメニューで構成されている。今回のサミットエナジーの新システム構築では「エネLink CIS+」を活用し、SCSKと共同でシステム構築を支援していく方針だ。

 今回の低圧向け電力小売事業の顧客・料金計算システム構築プロジェクトについて、サミットエナジーは「一般家庭向け電力小売事業への参入を予定しており、2015年1月から事業構想・システム化計画を策定し、同年5月からSCSKとTISを開発パートナーとしてシステム構築を進めている。当社のビジネスモデルは、一般家庭に対して直接小売りするのではなく、パートナーを介して提供するB2B2Cモデルのため、パートナー各社が販売しやすい、使いやすいシステム構築が事業の成功に向けて重要だ。そこで、この点でのノウハウ・機能を持つエネLink CIS+を採用した」と述べている。

 サミットエナジーは、国内における電力小売事業、風力事業を目的として2004年に設立された。現在、国内2カ所の風力発電所(持分出力47MW)による電力会社向け電力販売に加え、5カ所の火力発電所(うち建設中2カ所、持分出力240MW)を核として、特別高圧/高圧の需要家様に向けた電力供給サービスを提供している。

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