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» 2016年03月17日 15時00分 UPDATE

省エネ機器:下水再生水を省エネとせせらぎに活用、年間3.5%の電力コスト削減に

大阪府堺市とイオンモール、関西電力グループは2016年3月19日から「イオンモール 堺鉄砲町」(堺市鉄砲町)で、下水再生水を熱源および水源として有効活用する「下水再生水複合利用事業」の運用を開始する。

[長町基,スマートジャパン]

 「下水再生水複合利用事業」は夏に冷たく冬に温かい下水再生水を、イオンモール施設内の給湯や空調の熱源として用い、さらに熱源として利用した下水再生水を施設内のトイレ洗浄水や施設外にある水路の水源として利用するもの。こうした下水再生水の活用方法は全国初の事例になるという。

 同事業は事業主のイオンモールが環境への配慮に加え、エネルギーの効率的な利用や防災対応など、「町ぐるみ」の視点を取り入れた次世代型エコストア「スマートイオン」の1つとして位置付ける「イオンモール堺鉄砲町」(堺市鉄砲町)が中心となる。なお同店は2016年3月19日にグランドオープンの予定だ。

 そしてこの事業は下水再生水などの未利用の地域資源を活用した「快適な暮らし」「まちの賑わい」が持続する「クールシティ・堺」の実現や、室町時代後半から江戸時代初期にかけて「黄金の日日」を迎えた「歴史文化のまち堺」の魅力の発信を目指す大阪府堺市と、関西電力グループが連携して取り組む。

 具体的な事業内容は、堺市の三宝下水処理場で処理された下水再生水を給湯などの熱源に利用して水温を下げた後、空調熱源(冷房)で再度利用する。これにより年間で3.5%の省エネ効果と7.5トンのCO2削減効果を見込んでいる(図1)。

rk_160314_sakai01.jpg 図1 下水再生水の活用イメージ(クリックで拡大) 出典:関西電力

 熱利用後の下水再生水は、まずイオンモール施設内で膜処理装置による浄化処理を行う。そして施設内では「憩いの場せせらぎ」や「トイレ洗浄水」、施設外では緑化整備した内川緑地の中を流れる「内川緑地せせらぎ水路」の水源として活用し、その後は堺市内を流れる内川に流れ込む仕組みだ。

 これにより堺市が取り組む「第2次堺市環境モデル都市行動計画」や「仁徳陵・内川水環境再生プラン」などの他の環境プログラムの実現にも貢献する。

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