ニュース
» 2016年04月19日 07時00分 UPDATE

自然エネルギー:超小型の木質バイオマス発電装置が北秋田市に、道の駅と工場で5月に運転開始 (1/2)

フィンランドで開発された木質バイオマスを燃料に使う発電装置が日本国内でも5月に稼働する。秋田県の北秋田市にある道の駅では、駐車場の一角に設置して電力と温水の供給を開始する予定だ。フィンランドのメーカーの日本法人も本社兼工場を同市内に開設して工場の電力に利用する。

[石田雅也,スマートジャパン]

 超小型の木質バイオマス発電装置はフィンランドのVolter社が開発・製造した「Volter 40」で、2016年3月に日本国内に初上陸して注目を集めた(図1)。装置の大きさは長さ4.82×高さ2.50×幅1.27メートルとコンパクトに作られていて、室内にも設置することができる。

kitaakita3_sj.jpg 図1 「Volter 40」の外観。「第1回 バイオマス発電展」(2016年3月2〜4日、東京ビッグサイト)に出展した実機

 すでに国内では森林資源が豊富な秋田県の北秋田市内に最初の2基を設置することが決まっている。1カ所は市内の「道の駅たかのす」で、駐車場の一角にコンテナに収容した状態で設置する(図2)。

kitaakita0_sj.jpg 図2 北秋田市の位置(左)、木質バイオマス発電装置を導入する「道の駅たかのす」(右)。出典:北秋田市役所、電現ソリューション

 もう1カ所は道の駅たかのすの近くに開設したVolter社の日本法人「Volter Japan」の本社兼工場(図3)にある電気室の中である。2基とも5月中旬に試運転を開始して、5月下旬から本稼働に入る予定だ。

kitaakita1_sj.jpg 図3 北秋田市内のVolter Japan本社兼工場(画像をクリックすると拡大)。出典:電現ソリューション

 Volter 40は通常の木質バイオマス発電と違って、木質チップを高温で蒸し焼きにしてガスを発生させてから発電する(図4)。高温のガスを冷却してから発電に利用する方式で、冷却に伴う熱を回収して85度の温水を作ることができる。

kitaakita5_sj.jpg 図4 木質バイオマス発電装置の機器構成(画像をクリックすると拡大)。出典:電現ソリューション

 1基あたりの発電能力は40kW(キロワット)である。1日24時間の連続運転で325日の稼働が可能なため、年間に最大で31万2000kWh(キロワット時)の電力を供給できる。一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算して87世帯分の電力になる。道の駅たかのすとVolter Japan本社では施設内部の電力の一部として利用する計画だ。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.