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» 2016年06月27日 11時00分 UPDATE

蓄電・発電機器:太陽光発電の導入コストは10年で57%下がる、2025年に10万円/kWへ (1/2)

再生可能エネルギーの中で今後のコストダウンが最も期待できるのは太陽光発電だ。国際機関が各国のデータをもとに予測した結果、太陽光発電システムの導入コストは2025年までに全世界平均で57%も下がる。1kWあたりのコストは2015年の20万円強から10万円弱へ低下する。

[石田雅也,スマートジャパン]

 世界140カ国以上が加盟するIRENA(国際再生可能エネルギー機関、International Renewable Energy Agency)が2025年までの太陽光発電の導入コストを予測した。「Power to Change(電力の変革)」と題したレポートの中で、太陽光発電の導入に必要な各種のコストを分析して、量産効果や技術革新などをもとに今後の見通しをまとめたものである。

 太陽光発電システムの導入コストは全世界で下がり続けて、2015年には出力1kW(キロワット)あたり1800米ドルになった。同年の為替レート(1米ドル=約120円)で計算すると21〜22万円である。今後さらに太陽電池モジュールなどのコストダウンが進み、2025年には800米ドル(約9万6000円)まで低下する(図1)。比率にすると57%も減って、1kWあたり10万円以下になる。

図1 事業用の太陽光発電システムの導入コスト(全世界平均、画像をクリックすると拡大)。コストの内訳は上から順に、モジュール、インバータ、架台、その他の周辺装置(BoS:Balance of System)、施工・調達・開発、その他(ソフトウエアなど)。単位:米ドル/キロワット(2015年)。出典:IRENA 2016

 コストダウンの内訳を見ると、全体の3分の1を占める太陽電池モジュールの価格も下がるが、それを上回って周辺装置や施工にかかるコストが大幅に低下する。コストダウンできる金額の約7割を周辺装置・施工・ソフトウエアが占める見込みだ(図2)。一方で発電した電力を直流から交流へ変換するインバータのコストダウンは少額にとどまる。

図2 事業用の太陽光発電システムのコストダウン(全世界平均、画像をクリックすると拡大)。コスト低下の内訳は左から順に、モジュール、インバータ、BoS(周辺装置・施工・ソフトウエア)。単位:米ドル/キロワット(2015年)。出典:IRENA 2016

 太陽電池モジュールのコストは単結晶シリコンと多結晶シリコンの両方とも2025年までに約40%下がる予測だ。いずれも技術革新による発電効率の上昇に加えて、シリコンからウェハー、セル、モジュールを製造するまでの各工程でコストダウンが期待できる(図3)。モジュール単位の発電効率は単結晶シリコンで2015年の17%から21.5%へ、多結晶シリコンで16%から19.5%へ上昇する。

図3 太陽電池モジュールのコストダウン(画像をクリックすると拡大)。単結晶シリコン(左)、多結晶シリコン(右)。コスト低下の内訳は左から順に、シリコン、ウェハー、セル、モジュール。単位:米ドル/キロワット(2015年)。出典:IRENA 2016
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