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» 2016年08月17日 07時00分 UPDATE

自然エネルギー:広い農地で牧草栽培と太陽光発電、営農型のメガソーラーを北関東と東北に (1/2)

ヨーロッパ系の太陽光発電事業者2社が半導体商社と組んで営農型のメガソーラーの建設プロジェクトに乗り出す。北関東と東北の広大な農地を対象に、10MWクラスの大規模なメガソーラーを5カ所に展開する計画だ。牧草を栽培しながら営農型の太陽光発電事業の収益拡大に取り組む。

[石田雅也,スマートジャパン]

 営農型の太陽光発電事業に乗り出す3社のうち中核になるのは、スペインの太陽光発電事業者エクセリオ(X-Elio)の日本法人のエクセリオ・ジャパンである。エクセリオ(旧ゲスタンプ・ソーラー)は日本国内で2017年末までに600MW(メガワット)の太陽光発電事業を運営する計画で、営農型でも大規模なメガソーラーを建設して事業拡大に弾みをつける。

 8月15日に発表した構想では、北関東と東北にある30〜50万平方メートル規模の農地を対象に、1カ所あたり10MW程度のメガソーラーを建設する。合わせて5件程度のメガソーラーの開発を予定している。広大な農地で継続的に太陽光発電事業を運営するために、農作物は栽培が簡単な牧草に限定する方針だ。

 エクセリオは営農型の太陽光発電事業を建設・運営するための特別目的会社(SPC)を設立する(図1)。このSPCを中核に、日本国内で数多くの太陽光発電所を建設・運営しているドイツ系のjuwi(ユーイ)自然電力がメガソーラーのEPC(設計・調達・建設)とO&M(運用・保守)を担当するほか、営農型の太陽光発電設備を開発・販売する半導体商社の丸文もプロジェクトに参画することを決めた。

図1 営農型の太陽光発電事業の提携スキーム。JSE:juwi自然電力、SPC:特別目的会社、EPC:設計・調達・建設、O&M:運用・保守。出典:エクセリオ・ジャパン

 3社が提携して農地の転用申請や営農のノウハウを蓄積しながら太陽光発電事業を各地に展開していく。建設用地を北関東と東北に集中させることで、農作業に必要な機材を複数のメガソーラーで共有してコスト削減を図る。牧草の種まきから除草・収穫・回収までの業務はjuwi自然電力が農業法人と連携して実施する予定だ。

 エクセリオとjuwi自然電力は岩手県の太平洋沿岸にある洋野町(ひろのちょう)でメガソーラーを建設した実績がある。広さが41万平方メートルに及ぶゴルフ場の跡地を利用して、発電能力が25MWの大規模なメガソーラーを2016年5月に稼働させた(図2)。エクセリオ・ジャパンが事業開発を担当して、juwi自然電力がEPCとO&Mを受託した。

図2 「洋野太陽光発電所」の全景。出典:juwi自然電力
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