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» 2017年03月29日 11時00分 UPDATE

自然エネルギー:インドネシアで世界最大級の地熱発電、105.9MWの初号機が稼働

インドネシアで世界最大級の地熱発電プロジェクトが進行中だ。九州電力や伊藤忠商事、国際石油開発帝石など日本企業も参画しており、このほど出力105.9MWの初号機が稼働を開始した。予定している3号機まで全て稼働すると、合計出力320.8MWと大規模な地熱発電所となる予定だ。

[長町基,スマートジャパン]

 九州電力は同社が参画する世界最大規模の「インドネシア・サルーラ地熱IPPプロジェクト」の初号機(出力105.9MW)が、このほど営業運転を開始したと発表した。同プロジェクトは九州電力および伊藤忠商事、国際石油開発帝石、メドコ・パワー・インドネシア社(インドネシア)、オーマット・テクノロジーズ社(米国)などの出資パートナーが、サルーラオペレーションズ社(九州電力と出資パートナーの子会社が共同で出資する事業会社)を通じて地熱開発を行うものだ。九州電力は出資比率25%で参画しており、西日本技術開発などの九電グループが保有する地熱発電技術を活用して開発を進めている。

地熱発電所の位置(クリックで拡大) 出典:伊藤忠商事

 九州電力は2007年10月に同プロジェクトへの参加権益を取得した。2013年4月事業会社を通じてインドネシア国有電力会社と売電契約を締結。2014年3月には事業会社を通じて銀行団と融資契約を締結し、同年5月に本格工事を開始した。

 具体的にはインドネシア北スマトラ州サルーラ地区(インドネシア第4の都市メダンから南へ約350km)の地熱鉱区を開発するとともに、同プロジェクト合計で出力320.8MWの地熱発電所を建設し、30年間にわたってインドネシア 国有電力会社に売電する。なお、今回のプロジェクトは、単一開発契約としては世界最大規模の地熱発電IPP(独立発電事業)という。

サルーラ地熱発電所・初号機の外観 出典:伊藤忠商事

 引き続き、第2号機(2017年予定)、第3号機(2018年予定)の営業運転開始に向けて、同社では安全・防災をはじめ、環境保全に万全を期して建設工事を継続するとしている。

 九州電力は、国内の地熱開発を通して培った地熱発電技術を生かし、地球温暖化対策及びインドネシアの電力の安定供給への貢献を目指す。また、電力需要の拡大が見込まれるアジアを中心に、これまで注力してきたガス火力に加え、地熱及び石炭火力を重点分野として、積極的に優良案件の開発に取り組み、九電グループの価値向上を図る方針だ。

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