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» 2017年11月14日 07時00分 公開

自然エネルギー:日本初の再エネ100%大学、電力地産地消と学生指導に貢献 (1/2)

千葉商科大学は、日本初をうたう「自然エネルギー100%大学」を2020年度までに目指すと発表した。地域分散型エネルギー社会実現への研究や学生指導に役立てるという。

[松本貴志,スマートジャパン]

再生可能エネルギー100%の大学に向けて創エネと省エネの両立へ

 千葉商科大学は2017年11月13日、「自然エネルギー100%大学」を目指すと発表した。同大が所有するメガソーラー「野田発電所」で発電する電力と、同大市川キャンパスのエネルギー消費量をネットで同量とする取り組みで、発電所の増設と学内設備の省エネ化、学生による省エネ活動により、2020年度までに達成を目指す。

千葉商科大学の原科幸彦学長

 千葉県市川市に所在する千葉商科大学は、学生定員数5900人(学部、大学院合計)と教職員数765人を擁する社会科学系総合大学だ。同大は、今回発表した環境目標の設定にあたり、自然エネルギー100%の実現を提唱する世界的なイニシアチブである「自然エネルギー100%プラットフォーム」に登録。2018年までに同大の創出する再生可能エネルギーと消費電力を同量にし、さらに2020年までにガスを含めた全ての消費エネルギーと同量にすることで「自然エネルギー100%大学」を達成する予定だという。

 同大学長の原科幸彦氏は会見で、省エネと創エネには大規模集中型エネルギー供給は不向きと指摘し、自然エネルギー運用に向く電力地産地消を「まず隗(かい)より始める。(大学という)事業所単位での実践例を示す」と、大学を地域分散型エネルギー社会の拠点にする意義を語った。

 同大は、千葉県野田市に保有している旧野球場の敷地に、大学が保有する太陽光発電所としては日本一の規模となる野田発電所を2013年より導入。野田発電所の出力規模は2.45MWで、2014年度の年間発電量実績値は336.5万kWhにもなり、同大市川キャンパスにおける消費電力の77%に相当するという。今後は自然エネルギー100%大学の実現に向けて再生可能エネルギー創出量を増やすべく、野田発電所のレイアウトを変更し、新たに約1600枚のパネルを増設する予定としている。

自然エネルギー100%大学への達成イメージ図 出典:千葉商科大学

 自然エネルギー100%大学を目指す上で、もう1つの重要な課題が学内の無駄なエネルギー消費を減らす省エネ対策だ。同大では、既に構内照明のLEDへの置き換えを実施しており、さらに照明および空調へのエネルギーマネジメントシステム(EMS)の導入や学生主体の省エネ活動の推進により、2018年度目標のRE100大学はほぼ達成できる見込みだという。

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