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» 2017年12月04日 11時00分 公開

太陽光:生産地は「太陽光パネルの下」、栽培したシイタケを販売へ

ネクストイノベーション(岡山県玉野市)は、太陽光発電所のパネル下部で栽培した椎茸の販売を開始した。太陽光パネルの下部はシイタケ栽培に最適だという。

[長町基,スマートジャパン]

 太陽光発電システムの開発を手掛けるネクストイノベーション(岡山県玉野市)は、ソーラーシェアリング事業の一環として太陽光発電所内で栽培された原木シイタケ「マルハチ椎茸」の収穫と販売を開始した。生産物は、同社運営の太陽光投資サービス「ソーラーパワーインベストメント」のオーナー特典として特別価格での販売や、一般市場への流通も行う。

太陽光パネルの下で栽培するシイタケ 出典:ネクストイノベーション

 玉野市八浜町地区では、昭和初期から二十世紀梨の栽培が盛んに行われ「マルハチ梨」の名称でブランド化されており、同社のシイタケも地元梨組合の承認を得て「マルハチ椎茸」と命名した。

 シイタケは2016年秋より太陽光発電所建設のために伐採した山林から、丸太をシイタケを育成するための「ホダ木」として活用。同社が運用する別の太陽光発電所の太陽光パネル下部を利用し、栽培を行っている。

 通常、植物の生育には太陽光が不可欠だが、シイタケの栽培は過度な直射日光が不要のため、太陽光パネル下部は栽培に利用可能だという。ただ、夏場は栽培スペースの温度が上昇することから、シイタケ菌にとっては非常に厳しい環境になる。その対応策として同社は独自に開発した自動散水システムを導入し、夏場の高温期を乗り切ることに成功した。その他の季節は、太陽光パネルの集熱効果によって栽培スペースの温度が外気温に比べ若干高めになるため、シイタケの育成は良好という。

 マルハチ椎茸は、春と秋の年2回収穫し、生シイタケを食材用、進物用として販売している。価格は通常販売の場合500g(約7〜9枚)で税込み2000円。乾燥シイタケも通年商品として商品化する。今冬、新たに1500本程度のホダ木を確保する予定で、さらに生産量を増やす計画だという。

 出典:ネクストイノベーション

 この他、原木シイタケの栽培だけではなく、2017年はキュウリ、韓国唐辛子、レモンきゅうり、キワーノなど、ソーラーシェアリングの一環として実験的に栽培を行い、少量ながら地元のスーパーなどで販売を開始した。この経験を生かし、さらなる商品化に取り組む方針だ。

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