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» 2018年03月28日 07時00分 公開

スマートシティ:横浜にスマートシティがオープン、街と地域が一体でSDGsを目指す (1/3)

パナソニックなどが建設を進めていたスマートシティプロジェクト「Tsunashima サスティナブル・スマートタウン」がまちびらきを迎えた。環境に優しいスマートシティを中心に、周辺地域や企業・大学・自治体が一体となってイノベーション共創に取り組む。

[松本貴志,スマートジャパン]

環境にやさしい街づくりでLEED NDの認証取得も目指す

 パナソニックなどが横浜市北区に建設を進めていたスマートシティ「Tsunashima サスティナブル・スマートタウン」(以下、綱島SST)が完成し、2018年3月26日にまちびらきを迎えた。周辺地域や企業・大学・自治体が連携し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成とイノベーションの共創に取り組む、新たな拠点を目指すという。

グランドオープン式典での鏡開き(クリックで拡大)

 綱島SSTは、横浜市港北区綱島地区にあった敷地面積約3万7900m2のパナソニック工場跡地に、商業施設、米Apple社でアジア初となる技術開発施設、分譲マンションや慶應義塾大学の国際学生寮、そしてこれらの施設にエネルギー供給と街の維持管理を行うマネジメント施設などを集積したスマートシティ。同プロジェクトではパナソニックや野村不動産、慶応義塾大学、横浜市など計13団体が携わり、街の開発が進められた。

 同プロジェクトでは街づくりに関して、複数の環境目標を掲げている。2005年度と比較してCO2排出量を40%、生活用水使用量を30%削減し、太陽光発電などの再生可能エネルギーの利用率を30%以上にする計画だ。国際的な環境性能総合評価である「LEED ND(Leadership in Energy and Environment Design Neighborhood Development)」の取得も目指すとしている。

 綱島SSTでは、「タウンエネルギーセンター」と「横浜綱島水素ステーション」の2施設でエリア内へエネルギーを供給する。タウンエネルギーセンターでは、系統電力の供給とともに、都市ガスによるガスタービンコージェネレーションを行うことで、各施設(分譲マンションを除く)に電力と熱を供給する。

タウンエネルギーセンターの概要(クリックで拡大)

 これにより電源の多重化による生活インフラの信頼性向上や、各施設で個別にエネルギー供給を行う場合と比べ省エネルギー・CO2削減を達成。災害時など系統に停電が発生した場合においても、センター内に設置しているタンク内のガスを使って発電を行い、エリア内に最大3日間にわたって電力を供給できるとしている。

 横浜綱島水素ステーションでは、燃料電池車はもちろんのこと、タウン内に設置する純水素型燃料電池への水素供給を行う。水素利活用について情報発信を行う施設「スイソテラス」も併設しており、近隣地域の水素社会化を推進するショールームとしての役割を担う。

横浜綱島水素ステーション(クリックで拡大)
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