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» 2018年04月12日 09時00分 公開

太陽光:太陽光パネルの下でニンニク栽培、千葉県でソーラーシェアリング (1/2)

千葉県で新たに太陽光発電と農業を両立するソーラーシェアリング発電所が稼働。太陽光パネルの下ではニンニクを栽培する。

[長町基,スマートジャパン]

 自然エネルギーによる地域活性化事業を手掛ける千葉エコ・エネルギー(千葉市)は、このほど、千葉市緑区大木戸町で専用架台を採用した大規模ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)設備「千葉市大木戸アグリ・エナジー1号機」が完成したと発表した。今回の事業開始を契機に同社は農業へ参入し、ソーラーシェアリング設備下での「ニンニク」の栽培に取り組む。

「千葉市大木戸アグリ・エナジー1号機」の外観 出典:千葉エコ・エネルギー

 ソーラーシェアリングは農林水産省が2013年から認めている農地で、太陽光発電と農業を両立させる取り組み。政府の未来投資戦略でもその普及促進が明確に位置づけられるなど、新たな再生可能エネルギーの導入モデルとして注目されている。再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)を利用することで、太陽光発電事業の収益を農業の支援・継続へと活用することができるため、農地をエネルギー生産地にする次世代農業モデルとしても期待されている。

 これまで同社は、自然エネルギーによる地域活性化業務を行う中で、2017年3月には千葉県匝瑳(そうさ)市に完成した「匝瑳メガソーラーシェアリング第一発電所」の事業化に関わり、大規模ソーラーシェアリングにおける事業スキーム構築やファイナンスの経験を得た。それに伴い、農業者の減少、耕作放棄地の拡大、地域の過疎化、食の安全性など、農業問題の現状を目の当たりにしてきたことで、企業として農業参入を決意したという。農業の参入にあたっては、農業分野で幅広い業務を手掛け、行政からの受託事業を行うなどの実績もあるマイファーム(京都市)からの農業経営指導を受けている。また、同発電設備の事業資金は城南信用金庫から融資を受けた。

 千葉市大木戸アグリ・エナジー1号機、広さ約1万m2(平方メートル)の耕作地に、トリナ・ソーラー社製のモジュール(TSM-PD05、275W)を2826枚、SMA社製のインバータ(STP25000TL-JP、25kW)25台などを設置し、全体の定格出力は625kW(キロワット)。架台は日本BSL社製のアルミ架台を採用した。施工はビル技研(千葉県野田市)が担当している。初年度の年間発電量は約92万kWh(キロワット時)を見込む。設置費用は1億5000万円。

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