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» 2018年05月23日 09時00分 公開

エネルギー管理:LPWAで電力情報をリアルタイム収集、KDDIがベトナムの工業団地で

KDDIがベトナムの工業団地で、広域無線技術「LPWA」を利用した電力情報の収集実証に成功。遠隔地から電力メーターの情報をリアルタイムに収集することに成功した。

[長町基,スマートジャパン]

 KDDIは2018年5月、海外現地法人であるKDDIベトナム(ハノイ)が、ベトナム北部のハイフォンに位置する「DEEP C工業団地」で、IoTを活用した電力メーターの実証実験に成功したと発表した。省電力広域無線技術である「LPWA(LoRa)」を活用し、遠隔地から電力使用情報をリアルタイムに収集することに成功したという。

 ハイフォンは、ベトナム北部最大の港湾都市であり、日系企業も多数進出している。同工業団地は、ディンブー・カットハイ経済特区に属し、工業団地内には港湾施設を備えており、コスト競争力や立地面に優れるなどの特徴がある。

 2018年5月15日には、新たに「DEEP CハイフォンII工業団地」が開設され、今後は日系企業だけでなく、韓国・台湾・中国・欧米系企業などの進出が多く見込まれている。

 KDDIベトナムは、同工業団地で、IoTを活用した電力メーターの遠隔監視導入に向け、IoT機器向けの低消費・長距離通信を実現する省電力広域無線技術であるLPWA(LoRa)を活用した実証試験を実施した。電力メーターとLoRaデバイスを接続し、約4km(キロメートル)離れたLoRaゲートウェイと通信を行い、電力メーターのデータをリアルタイムに収集することができた。これにより、有人でのメーターチェックや稼働状況の確認が不要となるとともに、電力の効率的な利用を実現できるようになる。

実証の概要 出典:KDDI

 同社はDEEP C工業団地を運営するDinh Vu Industrial Zone Joint Stock Company(ハイフォン)と同工業団地内でのIoTを活用したサービス導入に関するMOU(覚書)も締結した。今後も同工業団地内の顧客の利便性向上を目的に、LPWAを活用したスマートメーター、セキュリティ、風力発電などの遠隔監視システムの導入に向けて協力する予定だ。

 KDDIベトナムは2000年3月に設立。システムインテグレーションサービス、ITコンサルティング、保守サービス、ITアウトソース、ネットワークサービス、データセンターサービスなどの事業を行っている。

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