日立エナジーはこのほど、電力関連の情報を予測するソリューション「ノストラダムスAI」を発表した。電力会社や送配電業者、発電事業者、トレーダー向けに提供する。
予測精度は、従来手法に比べて20%以上高精度という。データのインプット量に応じて予測期間が変わり、例えば2年分の電力需要や発電量、天候といったデータを入力すると2年先までの予測データを生成できるとしている。
同社が持つ、エネルギー分野の広範な専門知識とデータサイエンスをAI構築に投入。最先端の機械学習に基づくアルゴリズムなどを複数搭載することで、特定のアルゴリズムに依存せずに柔軟な予測を可能とする。クラウドネイティブのソリューションであるため、拡大・拡張も容易だ。
電力網の進化に伴い、電力需要や関連データが急増する中、精度の高い予測データを提供することで、顧客のエネルギー投資やトレーディング戦略、収益性の最適化、規制に対する透明性の確保に貢献するとしている。
日立エナジーはスイス・チューリッヒに本社を置く、日立製作所のグループ企業。スイスの電力・重工業メーカーABBから電力システム事業を買収、2022年12月に完全子会社化した。
「AIは仕事を奪うのか?」に対する元マイクロソフト澤円さんの回答 企業経営の中で“絶対に置き換わらないもの”とは
日立、顧客の業務ごとに最適化したLLMを提供 “LLMの工場”目指す
「AI松下幸之助」爆誕 パナが開発
日立、生成AIに3000億円投資 人手不足、社会課題解決へ
グローバルなデータセンターの電力消費量が4年で2倍以上に急増、国際エネルギー機関が予測 “AI競争”は電力調達がカギに?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.