米Teslaは11月28日、同社の開発する人型ロボット「Optimus」が飛んでくるボールを片手でキャッチする動画を、公式X(@Tesla_Optimus)で公開した。「ブラックフライデーで新しい手を手に入れた」とポストしており、Teslaのエンジニアによると、従来の手と腕に比べ、稼働できる方向の多さを表す「自由度」が2倍になっているという。
この動画について、Teslaのエンジニアを務めるミラン・コヴァック氏は、当該ポストを引用して解説している。ミラン氏によると、手には22の自由度が、手首と前腕には3の自由度があるという。また動画は、この新しい手と腕を遠隔操作し、研究所で撮影したとしている。
ミラン氏は「近いうちに全てのOptimusがこの腕を装着できると確信した」と説明している。一方、機械を駆動させる「アクチュエーター」が全て前腕に移動し、従来に比べて重量が増加したことから、軽量化の必要があると指摘する。他にも、触覚から伝わる情報を検出し、電気信号に変換する「触覚センシング」を広範囲で制御するなど、2024年中に解決すべき課題があるという。
「触覚センシングに大きな影響を与えず、柔らかさやしなりなどを指とてのひらに持たせるという、興味深い挑戦になる」(ミラン氏)
Optimusは、Teslaが2022年9月に開発を発表した人型ロボット。今回の動画に登場したのは、2023年12月に発表した最新モデルの「Gen 2」とみられる。
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