AIは「ポケモン赤」をクリアできるのか? Claude 3.7 Sonnetが“ゲーム実況”、開発元がプレイ動画を配信中
米Anthropicは2月26日、同社の最新AIモデル「Claude 3.7 Sonnet」がゲーム「ポケットモンスター赤」(ポケモン赤)をプレイする様子を「Twitch」で配信中だ。同AIモデルの性能を示すためのプロジェクトとみられる。
Claude 3.7 Sonnetは、Anthropicが25日に発表したAIモデルで、大規模言語モデル(LLM)と、数学やコーディングなどのタスクを得意とする「推論モデル」を1つのモデルに統合している「ハイブリッド推論モデル」なのが特徴。推論モデルを活用した推論能力の向上などにより、コーディングのタスクでは、米OpenAIのAIモデル「o1」を大幅に超える性能を示したという。
またAnthropicはベンチマークの一環として、Claude 3.7 Sonnetにポケモン赤をプレイさせた。同AIモデルはポケモン赤をプレイするために開発されたわけではないため、ゲーム画面内で主人公を移動させるための機能などを搭載。継続的にポケモン赤をプレイできるようにして、Claude 3.7 Sonnetの性能を検証した。
その結果、Claude 3.7 Sonnetはゲームの中間ボスにあたる「ジムリーダー」3人との戦いに勝ち、勝利の証である「ジムバッジ」を獲得した。ゲームのプレイにあたり、同AIモデルは、複数の戦略を試し、それまでの仮定を更新。ゲームをプレイする能力を高めたとしている。
一方、推論能力を持たない旧モデル「Claude 3.0 Sonnet」でも同様に検証したところ、ゲームのストーリーが始まる「パレットタウン」も抜け出せなかったという。これを踏まえAnthropicは、Claude 3.7 Sonnetについて「これまでのSonnetモデルのなかでポケモン赤をプレイする能力が最も高い」と説明している。
今回の配信は、検証したClaude 3.7 Sonnetのポケモンのプレイ性能を示すための実演とみられる。配信の説明欄には「Claudeがカントー地方を旅し、かわいいポケモンを育て、8つ全てのジムバッジを獲得する姿をご覧ください」と記載。画面の左にはClaude 3.7 Sonnetの思考の過程が、右にはポケモン赤をプレイする姿が映し出されており、チャット欄は「Claude、大丈夫だ。落ち着け」「完璧だ!」などのコメントで盛り上がっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「きもい」「内部資料そのまま」と話題のAI生成掲示物についてセブンイレブンに聞いてみた 「本部提供ではない」
-
2
なぜ現場でAIを使いこなせるのか、パナソニック インダストリー山口拠点の10年
-
3
富士通、国産CPU「モナカ」販売 スパコン技術を結集した“小さなチップ”に託す「3兆円のAIビジネス」の行方
-
4
「APIキーは.envに」はもはや通用しない AIエージェントの“内通者化”をどう防ぐ?
-
5
トランプ氏が「AI減速」を一蹴 OpenAI「IPO延期」に政権幹部が冷ややかなワケ
-
6
推論領域への野心強めるNVIDIA 韓国新興と協議か
-
7
「足りないのはCOBOL人材じゃない」 日立が語る、AI時代のシステム刷新における“人”の役割
-
8
MetaのザッカーバーグCEO、AIの協調減速論に「各社が自ら動けばいい」
-
9
ウェザーニューズが「社外AIは漏えいが怖い」を“独自AI”で解決 社員8割が使うその中身とは
-
10
「ブラウザを開く手間」を解消 作業画面に直接呼び出せるWindows版「Gemini」公開
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR