ゲーム開発などを手掛けるカヤック(神奈川県鎌倉市)は2月19日、北海道で最も人口が少ない音威子府村(おといねっぷむら)と共同で、村専用のチャットAI「ねっぷちゃん」を開発したと発表した。同村独自のデータを学習しており、同村に関する相談に答える。ねっぷちゃんを「AI副村長」と位置付け、村民や移住希望者を24時間365日でサポートする実証実験を同日から始める。
ねっぷちゃんは、音威子府村に住んでいる17歳の女の子という設定のチャットAI。村の公的な資料や、地域の文化などを学習しており、地元の通称や冬の除雪に関する情報など同村ならではの文脈を踏まえ、村に関する相談に回答する。行政情報に加え、地域の歴史やおすすめの店などの質問に対応できるという。
実証実験では、スマートフォンやPCからねっぷちゃんにアクセスできる。今後は同村の公式LINEアカウントとの連携に加え、役場・公共施設での対面利用や、電話での利用にも対応する方針を掲げる。将来的には、ねっぷちゃんとの会話データを個人が特定できない形で分析し、村政の改善に生かしたい考えだ。
音威子府村は北海道で最も人口が少なく、2025年度時点の人口は約603人で、少子高齢化の課題を抱えている。同村の遠藤貴幸村長は、ねっぷちゃんの開発について「最新技術の力を借りることで、暮らしを便利にするだけでなく、村の大切な歴史や文化を次世代へつなぎ、広く伝えていける」とのコメントを寄せている。
なお、ねっぷちゃんのソースコードは、GitHub上で公開中。ライセンスは「AGPL-3.0」。
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