米Microsoftが、イーロン・マスク氏率いる米xAIが開発したAIモデル「Grok」の導入に向けて動いていると、テクノロジーメディアの米The Vergeが5月2日(現地時間)に報じた。Microsoftのクラウドサービス「Azure」で、Grokを利用できるようにするという。
報道によると、MicrosoftはAzureでのGrokの提供に向け、ここ数週間xAIと協議を重ねてきたという。提供が実現すれば、AzureのAI開発プラットフォーム「Azure AI Foundry」を通じて展開。ユーザーはGrokを活用した開発が可能になり、Microsoftも自社アプリやサービスにGrokを使えるようになるという。
なおGrokの提供をMicrosoftが独占するのか、米Amazonなどの競合も同AIモデルを提供できるようになるかは不明としている。
Azure AI Foundryでは、米OpenAIや中国DeepSeekなどのAIモデルを利用できる。OpenAIのサム・アルトマンCEOと、イーロン・マスク氏はX上で口論を交わすなど、対立関係にあることで知られる。このため報道では、MicrosoftのGrok導入の動きについて「MicrosoftのパートナーであるOpenAIとの緊張をさらに高める可能性がある」と指摘している。
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