成人向け同人作品のECサイト「FANZA同人」のトップページなどからAI生成作品を除外する――FANZA運営元のデジタルコマースは6月23日、同人サークル向けにこのような告知をしたと、ITmedia AI+編集部の取材に対して明かした。Xでは、20日午後1時ごろから、告知の内容に関する投稿が相次ぎ、注目を集めていた。
FANZA同人では現在、トップページと作品のランキングページ、ゲームやコミックなどジャンル別のページなどに加え、AIを活用した作品だけを表示する「AI」ページを設けている。
またAI作品に関しては、制作の際のAI活用法によって3種類に分けている。1)主要な要素をAIで生成した「AI生成」、2)背景などにAIを活用した「AI一部利用」、3)エラーチェックなどで補助的にAIを使った「AI補助」があり、制作者が作品を登録する際に設定する仕組みだ。この区分に応じ、ユーザーがAIページ以外のページでAI作品を表示するか選べる「AIフィルター」という機能もある。
複数のユーザーがXにアップした告知文によると、2025年の夏以降、AIを活用した作品のうち「AI生成」の作品をFANZA同人のトップページから除外。ランキングページ内にある、AI以外の作品ジャンルのタブからも除外するとしている。他にもAIページを除き、各ジャンルページ、リスト・検索ページ、新着作品を紹介するページでも「AI生成」の作品を非表示化。なお、各ジャンルページのうち、コミックとCGについては「AI一部利用」の作品も非表示の対象という。
この件について、デジタルコマースに確認したところ「告知の実施については事実」と明かした。AI生成の作品を非表示化する理由や、AIを活用した作品の販売がある同社の電子書籍ECサイト「FANZAブックス」でも同様の対応を取るのかなども聞いたが、「具体的な仕様や今後の対応予定については、決定次第、必要に応じて適宜告知する」との回答だった。
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