退職代行サービス「モームリ」などを手掛けるアルバトロス(東京都品川区)は7月1日、管理職向けのAIコミュニケーション支援ツール「コミュトレZ」の提供を始めた。同社が持つ3万件以上の退職相談データを活用。管理職とZ世代(1990年代後半から2010年代前半ごろに生まれた世代)の部下とのコミュニケーションギャップを解決し、早期離職の防止を図る。
コミュトレZは、大学生向け学習管理アプリ「Penmark」運営のペンマーク(東京都目黒区)と業務提携し、共同で開発した。アルバトロスが持つ3万件以上の退職相談のテキストデータを匿名加工し、AIが学習。ペンマークが持つZ世代の消費動向などに関する情報も活用したという。
コミュトレZでは、管理職のユーザーが部下に送りたいメッセージを入力すると、AIがZ世代の価値観などに基づいて分析する。メッセージの「適切度」を数値化し、「退職リスク」とともに表示。詳細に分析する機能も備えており、「共感度」「明確さ」「自律尊重度」「心理的安全性」など6つの指標でスコアリングできる。
こうした分析に基づき、AIがメッセージの改善点と、適切な言い換え表現を提案する機能も備える。加えて、ユーザーが入力したメッセージと似たコミュニケーションが原因で、実際に退職に至った類例も提示。潜在リスクを理解するのに役立つとしている。
料金プランは、1カ月で20件まで無料で診断できる「フリープラン」と、300件まで診断できる「Starterプラン」(月額1980円)を用意した。コミュトレZの公式サイトで提供する。
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